TDK、リストバンド端末による遠隔モニタリングシステム

2018年3月4日

国内初、ほぼリアルタイムに多数の端末からデータを収集

TDK株式会社と大分大学は、TDK製リストバンド型活動量計Silmee(TM) W20を活用した遠隔モニタリングシステムを共同で開発したと発表しました。IoTデバイスとしては国内初のものです。リストバンドを装着した認知症患者の遠隔モニタリングを可能にするもので、病院内の危険領域への侵入や、バイタル異常の際には、医療従事者にアラート通知を発します。

本システムの開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の平成28年度「未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業『認知症の早期診断・早期治療のための医療機器開発プロジェクト』」の採択を受けて行われました。

対象者がリストバンド(Silmee(TM) W20)を装着すると、位置情報とともに脈拍、皮膚温度、活動量、UV照射量などのバイタルデータと会話量をリアルタイムで把握することができます。

測定した患者のデータは、病院の屋内外に設置されたゲートウェイ Silmee(TM)L10がほぼリアルタイムでクラウドへ送信、クラウドアプリにより位置情報、脈拍、歩数、活動量、睡眠、会話量、UV照射量を可視化することができます。

他疾患への応用にも期待

現在、大分大学医学部附属病院に導入し実証実験が行われ、データ収集が進められています。さらにTDK社では、2017年10月に病院・介護施設関連事業および福祉用具レンタル事業を行う株式会社トーカイ(岐阜県岐阜市)と医療・介護向けバイタル情報の24時間遠隔モニタリングシステムの実用化への業務提携契約を締結しており、認知症患者の徘徊対策のみならず、他疾患の患者への応用も期待されます。

(画像は公式HPより)

▼外部リンク
IoTデバイス: 国内初、リストバンド型ウェアラブル端末によるバイタルデータの遠隔モニタリングシステム 開発と医療施設への導入


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