愛する人が認知症に。映画「妻の病 – レビー小体型認知症- 」全国各地でも上映
認知症の妻と医師である夫の物語
伊勢真一監督によるドキュメンタリー映画「妻の病 – レビー小体型認知症- 」が、2014年12月20日~2015年1月9日まで東京・新宿で上映され、静かな反響をよんだ。
2月7日(土)~2月20日(金)、神奈川県「横浜ジャック&ベティ」での上映も決まっている。
これは、長年小児がんの治療と地域医療に取り組んできた医師石本浩市氏と、50代で若年性認知症となった妻石本弥生さんとの日々を綴った記録映画だ。上映時間1時間27分。
50代での発症
この映画は、愛する人が認知症になったとき、いったい何が大切なのかを、観る人に問いかけてくる。弥生さんは、2004年に統合失調症と診断された。その3年後、若年性のレビー小体型認知症であることが判明した。
認知症は進行し、夫や家族、親戚、地域の人々に支えられながらの10年間。現在は身の回りのこともほとんどできない状態だという。認知症との日々は、決してきれい事では片付けられないものだった。
夫である石本氏は、医師ならではの観察眼で、発症からの妻の日常を克明に記録してきた。レビー小体型認知症は、幻視・幻聴体験とともに、記憶障がいがおこる。現れる症状には波があり、うつ症状もみられることから、同居する家族の精神的負担は大きい。石本氏自らも、妻との生活と医師の仕事とのはざまで、うつ病を発症してしまう。
横浜、金沢など各地で上映会
この映画は、認知症を撮ったドキュメンタリーというよりも、レビー小体型認知症という病を得て、絆を深める夫婦のラブストーリーである。愛する人が、あるいは自分自身が、ある日認知症であることに気づいたと き、人はどう生きていくのかを、静かに問いかけてくる。
横浜のほかにも、広島、静岡、金沢などで順次上映が予定されている。なお自治体や会社・団体などでの自主上映にも応じるとのことだ。いせフィルムのホームページから、予告編も視聴できる。
映画館「横浜ジャック&ベティ」への問合せは、電話にて(045-243-9800)。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
いせFILM 上映情報
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