南田佐智恵著『明日はわが身 若年性認知症の夫と生きる』新潮社より刊行
2014年12月18日
働き盛りの夫が若年性認知症になってしまったら
南田佐智恵氏の著書『明日はわが身 若年性認知症の夫と生きる』が先月、新潮社より発売された。
作家の渡辺淳一事務所に長年勤務してきた経歴を持つ筆者が、若年性認知症を発症した夫をひとりで介護しなければならない現実に直面。その経験をもとに介護の資格を取得、現在は介護・認知症ジャーナリスト&アドバイザーとしても活動している。
“愛と罵倒と悔恨の日々を綴った、壮絶な夫婦間介護手記”と帯に記された本作は、若年性認知症患者や家族、介護者にとって読みやすく、ためになる内容となっている。
巻末には相談窓口などを網羅したアドバイス集も
南田氏の夫はまだ働き盛りの年代であったが、笑顔が徐々に減っていき、みるみるうちに症状が悪化。
たったひとりで介護を余儀なくされた筆者は、病院巡り、介護詐欺被害、病院や施設との確執など、心も病むような経験を次々とする。しかし介護仲間や福祉のプロなど相談できる人々と出会い、自身も介護の資格を得るなどして、少しずつ夫の病と正面から向き合えるようになったという。
筆者が絶望感を味わった若年性認知症の初期段階における「空白期間」に、病院探し、介護制度、保険などの知識が大きな支えになることを踏まえて、巻末には相談窓口から介護のコツまで幅広く集めたアドバイス「もしもあのとき、知っていれば」も収録されている。
(画像は新潮社のホームページより)
▼外部リンク
新潮社 リリース情報/南田佐智恵/著『明日はわが身 若年性認知症の夫と生きる』
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