脳機能改善・認知症予防食品への注目が上昇(富士経済)
健康や美容に良い「H・Bフーズ」市場の総括分析を発表
富士経済が6月30日、健康(Health)や美容(Beauty)に良いというコンセプトを持った食品「H・Bフーズ」市場の2016年における総括分析を発表しました。
乳酸菌入りの食品や特定保健用食品(トクホ)の飲料、機能性表示食品など、H・Bフーズの市場が年々拡大している中、認知症予防となる食品への注目が集まっている実態が明らかになりました。
サントリー「DHA&EPA+セサミンEX」が火付け
2016年は前年に引き続き、明治の「明治プロビオヨーグルトR-1」などのプロバイオティクス配合商品や、サントリー食品の「伊右衛門 特茶」などトクホ飲料に加え、前年にヒットしたファンケルの「えんきん」やグリコ「Bifixヨーグルト」などが続伸。そのほかも大型の機能性表示食品ブランドの実績が加わり、2015年に2兆1,514億円だった市場は、2016年見込で2兆2,329億円。2017年も2兆2,784億円と、拡大が予測されています。
その中で注目された商品コンセプトのひとつが、脳機能改善を目的としたもの。認知症予防としてオメガ3脂肪酸など、脳内の血流改善が期待される成分に注目が高まりました。2015年にサントリーウエルネスが「DHA&EPA+セサミンEX」などで積極的な販促活動を展開し、実績を伸長したのち、2016年も続伸。そこに、アサヒグループ食品の「シュワーベギンコ イチョウ葉エキス」や大塚グループの「ネイチャーメイド イチョウ葉」など機能性表示食品の商品が多数発売されたことで、2015年に414億円だった脳機能改善市場は、2016年見込みで441億円に拡大。2017年には456億円とさらに成長することが予測されています。
高齢化社会が進む中、脳機能改善・認知症予防への関心はさらに高まると考えられます。脳機能改善の機能性表示食品は今後、H・Bフーズ市場拡大を牽引していくことになるでしょう。
(グラフはプレスリリースより)
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富士経済プレスリリース (PDF)
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