帝人ファーマが、新たな治療薬候補の独占的ライセンスを供与

2017年6月14日

アルツハイマー病の進行抑制に期待される化合物

帝人ファーマ株式会社は、新規アルツハイマー病治療薬の候補化合物について、米国メルク社に全世界における独占的開発・製造・販売権を供与するライセンス契約を締結したと発表しました。

認知症の中で最も多いとされているアルツハイマー病の特徴は、アミロイドβたんぱく質が細胞外に溜まって老人斑を形成すること、異常にリン酸化されたタウたんぱく質が細胞内に溜まって神経原線維変化することにあり、病態の進行に関与すると言われています。

今回、帝人ファーマがライセンスを供与した化合物は「抗リン酸化タウ抗体」。異常にリン酸化されたタウたんぱく質に特異的に結合するように創製された化合物で、病態の進行抑制が期待されています。

帝人ファーマは、抗リン酸化タウ抗体の全世界における独占的な開発・製造・販売権を米国メルク社に供与しましたが、日本における共同販促の権利は保持。販売開始に向けた臨床開発は、米国メルク社が進めていくことになっています。

▼外部リンク
帝人ファーマ株式会社プレスリリース


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