ADI(国際アルツハイマー病協会)国際会議 京都で開催中

2017年4月28日

13年ぶりに日本で開催

4月26日から京都の国立京都国際会館にて「国際アルツハイマー病協会(ADI)国際会議」が開催中です。毎年世界を巡回して開催されているこの会議が日本で開かれるのは13年ぶり2回目。イベントの開催は29日土曜まで。

ADIは1984年に設立され、全世界80か国以上のアルツハイマー協会が加盟している国際組織。今回は「認知症の人と家族の会」と共催しています。

医療関係者や研究者のみならず、認知症の当事者や家族、介護関係者らが73カ国から参加。 「認知症 ともに新しい時代へ」をテーマに、シンポジウムや研究発表が行われます。

より良い社会の実現へ向け当事者からも発信

認知症に関する最新研究を共有する場はもちろん、認知症に関る様々な人々が自ら発信者となる講演やワークショップなど、幅広いプログラムで認知症に関する知見を広める重要な機会。

2004年に日本で開かれた会議では、「普通に暮らしていきたい」という当事者の男性の講演などをきっかけに、「痴呆」という言葉が「認知症」に改められたという経緯もありました。世の中の認知症への認識が変わり、大きな影響を与えたのです。

”認知症新時代”を築くきっかけとなった前回を受け、今回は更に”次の時代へ”と進めます。本人も家族も尊重される、新しい時代への発展を目指し、ともに学びあい、幅広い知見を共有する会議となっています。

無料の一般公開エリアも

認知症に関する世界の取り組みや研究結果などを広く紹介するため、ポスター展示やブース、当事者と交流する喫茶コーナーなどによる「認知症を巡る世界の最前線」も企画されました。こちらは家族の会と京都市によるもの。

2017年ADI国際会議の詳しい様子は、認知症ねっとでも改めて紹介していく予定です。


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