100%ピュアなメープルシロップの摂取と健康な脳に関連性

2017年4月18日

メープルシロップに腸内の善玉菌増殖させる成分

アメリカ化学会農業食品化学部門議長を務めるナヴィンドラ・シーラム博士が、メープルシロップには腸内の善玉菌の増殖を促進する働きのあるタンパク質「イヌリン」が含まれていることを初めて明らかにしました。

これは、100%ピュアなメープル製品の健康効果に関する世界最大級のシンポジウム「Chemistry and Biological Effects of Maple Food Products」において報告されたもので、メープルが機能性食品になりうる可能性を示唆する発見です。

アルツハイマー病の脳の状態を避けられる可能性

イヌリンは、腸内の善玉菌(プロバイオティクス)の増殖を促進する働きのある複合糖質(天然の食物繊維)。この成分の含有が発見されたことで、メープルシロップは腸内の環境を整えるのに有用な食品である可能性がでてきました。また、同シンポジウムでは新たな動物実験によって、メープルウォーターの摂取が腸内微生物叢バランスの回復に有効であることに焦点を当てた研究が発表されました。

シーラム博士はこうした最新の発見や研究から、善玉菌のバランスのとれた健康な腸が健全な免疫システムを支え、健全な免疫システムは慢性的な炎症から体を守る手助けをすることを指摘。メープルシロップを摂取することで、慢性的な炎症との関連が疑われるアルツハイマー病の脳の状態を避けられる可能性を示していると述べました。

ただし、こうした初期初見を裏付けるため、ヒト介入研究につながる更なる動物実験の必要性にも言及しています。今後研究が進めば、メープルシロップがアルツハイマー病の予防に一役買うことになるかもしれません。

▼外部リンク
ケベック・メープル製品生産者協会プレスリリース
ケベック・メープル製品生産者協会日本公式ホームページ


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