早期アルツハイマー治療薬臨床第3相試験に向け症例登録開始

2016年11月10日

BACE阻害薬アメリカにて症例登録を開始

平成28年10月31日、バイオジェン・インクと共に開発している、経口βサイト切断酵素阻害剤(BACE阻害剤)E2609の臨床第3相試験に向け、アメリカにて症例登録を開始したとエーザイ株式会社が発表しました。

BACE阻害薬E2609の安全性及び有効性を確かめるため

現在、アルツハイマーを含む認知症を抱える者は急激に増加しており、またこれに対する治療法は未だその進行を遅らせるに止まっています。このことからより進行を遅延させるため、様々な薬が開発されているのです。

そうした中、エーザイらによって開発されているBACE阻害剤もその1つで、今回その安全性及び有効性について確かめるため、臨床第3相試験を行うこととなりました。

そして、此度これに向け早期のアルツハイマー病を抱える者1,330人の症例登録を、アメリカにて開始したのです。

アミロイドベータの産生抑制による進行遅延を目指して

アルツハイマー発症の要因として、脳内でのアミロイドベータ蓄積が1候補としてあげられています。

今回、第3相試験が始められようとしているBACE阻害剤は、アミロイド前駆体タンパク質βサイト切断で、これの働きによりアミロイドベータを減らしていこうというものです。

これにより、アルツハイマー病自体の進行抑制を図っていきます。

▼外部リンク
BACE 阻害剤「E2609」について、早期アルツハイマー病を対象とした臨床第Ⅲ相試験の症例登録を開始

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