逢坂みえこ 最新刊コミックのテーマは認知症

2016年7月28日

実話を元にした認知症コミック

7月13日、漫画家・逢坂みえこさんの新刊「母はハタチの夢を見る」が発売された。この最新刊のテーマは認知症となっており、逢坂さんの義母の認知症発症がきっかけとなり、実話を基礎とするエピソードが、漫画の形で綴られている。

幅広い誌面で活躍する逢坂みえこさん

逢坂みえこさんは1957年大阪生まれ。1982年に少女漫画誌「ぶ~け」にて「美味しいのがいい!」で漫画家デビュー、その後、第15回講談社漫画賞少女部門の受賞作となった「永遠の野原」や「プロチチ」「おかあさんとごいっしょ」「木村くんは男友だち」など、女性向け雑誌だけでなく、男性向け雑誌でも作品を発表し続けている。

ハタチの頃に戻る「母」

この新刊「母はハタチの夢を見る」の物語は、「母」の連続するうっかりミスの描写から始まる。アイスクリームを冷凍庫ではなく野菜室に入れたり、スプーンとフォークを間違えるなど、うっかりミスが続いていた「母」。その後、年始に帰省すると、自分の息子とその妻、孫のことを誰だかわからなくなっていた。

そして、時折「母」は20歳の頃に戻り、明らかに認知症の症状を示しているにもかかわらず、それが認知症であることを「母」の夫である「父」は認めようとはしない。そして、妻子を置いて息子は「母」の元へと向かうことになる。

この「母はハタチの夢を見る」は、認知症の「母」と彼女を取り巻く家族を描いており、認知症を身近に感じられる作品となっている。この新刊は講談社コミックプラスとして、429円(税別)で発売中である。

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母はハタチの夢を見る

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