“寒い”株式市場で株価沸騰 認知症治療薬の開発企業

2016年6月27日

臨床試験を来年から

株式会社メドレックス(以下、メドレックス)は6月14日、薬剤開発を進めてきたアルツハイマー治療薬について、臨床試験へのステージに移行すると発表した。

これを受けてメドレックスが株式を上場しているマザーズ市場では、15日メドレックス株価が急上昇、値上がり上限のストップ高をつけた。

発表によれば、メドレックスが開発を進めるのは、ドネぺジル・メマンチン含有貼付剤。

現在、非臨床試験の実施準備中で、2017年に臨床試験を開始する予定。

メドレックスは今後、新たに株や社債を発行して約30億円の開発資金を募る。

「早く長く効く」画期的な技術 経皮タイプは高齢者に優しい

ドネぺジルとメマンチンはいずれも、アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行を抑制する薬で、経口薬として使用されている。ドネペジルはレビー小体型認知症の症状の進行も抑制する。

それらの薬物を、液体の中で微細な粒子(ナノコロイド)化させて皮膚から吸収させる塗り薬や貼り薬にすることで、速効性と持続性を併せ持つ画期的な製剤となることが期待されている。

ナノコロイド化は経皮吸収性が飛躍的に高まる技術で、メドレックスが発見した。

「錠剤やゼリー状の経口薬はむせてしまって飲みづらい」と感じる高齢者等にとっては、塗り薬や貼り薬といった経皮製剤は負担が少ないとされ、発売が待たれる。

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▼外部リンク
発表資料[pdf]
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