認知症グループホーム代表者防火不備放置で書類送検

2016年7月5日

長崎県認知症グループホーム代表者を書類送検

平成28年6月22日、防火不備による業務上過失致死傷の疑いで認知症グループホーム、「ベルハウス東山手」を運営していたアイ・エル・エスの桝屋幸子代表を、近く長崎県警が書類送検する方針だと報じられた。

長崎市による再三の改善指導にも応じず

2013年2月8日夜に、長崎県にある認知症を対象とするグループホームの火災により、77歳から90歳の利用者5人が一酸化炭素中毒等で死亡し、7人が重軽傷を負った事故が起きた。

しかし当該グループホームでは、長崎市より再三防火扉の不具合改善等を指摘されていたにも関わらず、放置されていたのである。

ずさんな防災設備

事故後、長崎県警により聞き取り調査や検証実験等が行われた。

それによると、防災扉の不具合放置の他にもスプリンクラーの未設置、またリコール対象となっている加湿機が使用されていたという。なお、今回の火災源はこの加湿機とされている。

さらには、いざというときにあたっての十分な避難訓練がなされておらず、これも被害拡大の一因といわざるを得ない。

このことからこの火災事故での被害拡大は、運営者の複数の業務上過失致死傷による防災不備によるものだとされた。

▼関連記事
認知症予防法についてはこちらで紹介

▼外部リンク
長崎県警察


このページの
上へ戻る