認知症でも立派に生きていける~「認知症の語り」出版
2016年6月18日
認知症は終わりなのか?~本人と家族の200の語りで明らかに
株式会社日本看護協会出版会は、「認知症の語り 本人と家族による200のエピソード」を出版した。
同書は、認知症の本人と家族の声を集めたウェブサイト「認知症本人と家族介護者の語り」の書籍版。ウェブサイトを運営する認定NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパンが編さんした。
「認知症になったら終わり」というのは本当なのか?認知症の本人と家族の語りを通して、「認知症は決して絶望ではない」「認知症でも立派に生きていける」ということを、現在同じ病に苦しんでいる人や、将来なるかもしれない予備群の人々に伝える。
第1部では、本人・家族の「語り」を交えて、認知症の基本的な知識や付き合い方、介護の仕方について述べられている。
第2部は、認知症本人と家族の本当の思いが医療や介護に生かされていない、という問題点から書かれている。今後のあり方について、特に「語り」をデータベース化して活用する提言が行われている。
本人・家族が「今」を語るトークイベント~6月開催
6月25日(土曜日)に東京・八重洲ブックセンター本店で、「認知症本人x介護家族x医療者のクロストーク 当事者目線で語り合う 認知症の“本当の姿”」と題して、トークイベントが開催される。
出演は、ウェブサイト「認知症本人と家族介護者の語り」でレビー小体型認知症の患者として自身の体験を語った樋口直美氏、若年性アルツハイマー型認知症の妻を介護する青津彰氏、高齢アルツハイマー型認知症の母を介護する長沼由紀子氏。
さらに認知症の語りの研究者も登壇。当事者目線の認知症ケアの重要性を語る。
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