認知症と骨折の関係性
2015年10月28日
意欲の低下が招く骨折
福岡県にある松田脳神経外科クリニックは、10月14日付けにてホームページ内「クリニックからのお知らせ」を更新した。「転びやすく骨折しやすい認知症」と題して、骨折と認知症の関係性を松田院長が紹介している。
認知症は、何かをしたいと言う気持ちが低下するため、運動や頭を使う活動を避けてしまう。それが原因で認知症患者は骨が弱ってしまい、ちょっとしたことで転び骨折をする。また、筋力や平衡感覚が低下しているため判断力が鈍くなる。
重大な骨折箇所は、大腿骨
認知症患者が一番注意したいのは、転倒などからくる大腿骨骨折だ。この骨折の90%は転んだことが原因。長期の治療になるため、寝たきりとなり認知症が進むことが多く、転倒を予防することが、認知症の進行を防ぐ重要な予防となる。
転倒予防
クリニックでは、認知症になると骨折や転倒が多くなるとして、転倒予防方法も紹介している。例えば、転倒が最も多く起きている場所として「ベッド周辺」をあげ、転倒予防方法を紹介。ベッド周辺では、家具の配置などにも配慮が必要になり、股関節を守るコルセットをすることで、転倒が減る効果が期待できるという。
また、認知症患者は、健康な高齢者よりも転倒が多く、会話など頭を使うことで立ち止まり、歩行ができなくなることを記載し、転倒を防ぐための注意点を記載している。
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