認知機能維持に重要となる「歩行」と「ホスファチジルコリン」
高齢化とともに増加するアルツハイマー型認知症
社会の高齢化とともに認知症患者の数も増加している。その中でももっとも多いのがアルツハイマー型認知症だ。認知症患者のおよそ半数がアルツハイマー型とされ、男性よりも女性に多い。症状としては、初期段階から見られる「もの忘れ」のほか、見当識障害、判断力の低下などがある。
これらの症状は、原因物質が脳内に蓄積することで神経細胞が障害されて起こるとされているが、その兆候は、発症のおよそ20年前から確認できることがわかっている。
アルツハイマー型認知症は、徐々にだが、しかし着実に進行していく病気である。そのため、このような早期の段階から対策が重要と言える。
アルツハイマー型認知症の対策には「歩行」が有効
アルツハイマー型認知症の代表的な症状が、もの忘れといった記憶障害だ。この記憶を司っているのが脳内の「海馬」という部位。高齢者やアルツハイマー型認知症患者には、この海馬や大脳皮質において、脳血流の低下が見られることがわかっており、脳を正しく働かせるためには、海馬や大脳皮質の血流を増やすことが重要と考えられている。その血流増加に有効とされているのが「歩行」だ。
ラットを使った実験で、ラットにランニングマシンの上を歩かせ、その際の海馬の血流と血圧を測定した結果、海馬血流が増加したことがわかった。これは、海馬や大脳皮質に通っているアセチルコリン神経(アセチルコリンという化学物質を放出する神経)が歩行によって活性化され、アセチルコリンが増えたことで脳内の血管が広がり、血流が良くなったものとされている。
上記の実験では、「遅い」「普通」「速い」の3段階のうち、「普通」の速さの際に海馬のアセチルコリン量の増加が見られたことから、無理のない速度で歩くことが、脳にも健康にも良いと考えられる。
ホスファチジルコリンの摂取でアセチルコリンを増やす
歩行と併せて心掛けたいのが「ホスファチジルコリン」の摂取だ。ホスファチジルコリンは、「レシチン」に含まれるリン脂質の一種。その構成要素のひとつであるコリンは、前述したアセチルコリンの材料となる。コリンが不足すると、記憶障害や認知機能低下に繋がるといわれている。
コリンは体内で生成されるものの、十分な量はつくられない。そのため、コリンやコリンを含むホスファチジルコリンを食品などから摂取することが望ましいとされている。
コリンやホスファチジルコリンは、卵黄やレバー、ナッツ類などに多く含まれるが、より効率的に摂取するために健康食品などを利用するといった方法もある。
腰や足が弱く、十分な歩行が難しいという人は、よりコリンやホスファチジルコリンを多く含む食品を摂ることを意識し、アセチルコリンの増加を心掛けることが大切だ。
認知症ねっとのおススメは、コリンを手軽に摂取できる商品飲料「アルツパンチ」。1本で、コリン125mg(大豆なら200g=670粒分、納豆なら10パック分相当)を補うことができる。1箱(30本入)の通常価格 5,994円(税込)を、今だけ特別モニター6本500円(別途送料600円)でモニターを募集中。毎日1本、これからの健康ライフに取り入れてみてはいかがだろうか。
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- ブレインケアクリニック院長 今野裕之先生
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特に、記憶力に関連するアセチルコリンという物質は、その合成のためにコリンという栄養素が必要です。コリンを多く含む食品は、卵黄・レバー・大豆・赤身肉・鮭など。こういった食品を食べると胃がもたれる、お腹にガスが溜まりやすい、下痢や便秘になりやすいなどの症状を感じたことはありませんか?もしそうであれば、消化不良を起こしているのかもしれません。食材を細かくする、スープにするなど調理に工夫をして消化しやすいように工夫しましょう。大根やパイナップルなど、消化を助ける酵素が含まれる食品を一緒に食べるのも良いですね。それでも必要な栄養素が不足していると思われる時は、サプリメントや健康食品などを利用するのも一つの方法です。大切な栄養素を十分に補給して、健やかに年を重ねていきましょう。
※医師の意見は一般論であり、効果や効用を保証するものではございません。
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