ゲノム医療、政府の来年度の予算に。認知症の遺伝子別医療も期待。

2015年7月20日

患者の遺伝情報から認知症の治療へ

政府は、7月15日にゲノム医療実現推進協議会にてゲノム医療の推進方針を取りまとめた。来年度から予算に反映させることを発表。

ゲノム医療の研究が進めば、認知症やがん患者の遺伝子を調べて、その患者に適した治療方法を選ぶことが可能となったり、薬の副作用や効き目を調べることもできる。また、個人の体質に応じたアドバイスを行うことができるようになる。更に、今後の製薬の開発は、遺伝子に応じたものとなる考えが一般的だ。

認知症やがんへ朗報となるか

遺伝情報のことをゲノムという。ゲノム医療は、遺伝子情報から認知症患者やがん患者、希少難病の発症に影響する遺伝子の研究を行う。病気の原因となる遺伝子を突き止めて新しい治療法の発見や、体質によって薬の効き目や効果の違いを把握する。

「ゲノム医療」は、日本国内だけでなく、世界各地でも実験が行われている。多くの人数を対象に調査を行い、認知症やがんなどの病気が、遺伝子や体質との関連性を突き止めることが重要になってくる。

アルツハイマー病も遺伝子が原因

2015年6月30日付けでランセット・ニューロロジーのオンライン版に報告された、ベルギーのアントワープ大学の研究チームの研究結果では、「ABCA7」という遺伝子の突然変異がアルツハイマー病の原因である可能性が確認されたという。

(画像は厚生労働省ホームページ)

▼認知症の予防には早期発見が重要

▼外部リンク
厚生労働省

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