認知症の男性「身元不明迷い人台帳」で身元判明【大阪府警・宮崎県警】
2015年6月8日
大阪で行方不明の認知症男性
昨年の12月、宮崎市内で警察に保護されていた高齢の男性が、大阪府で行方不明となっていた70代の認知症の男性であることが、今年2月になって判明した。
宮崎県警によると、昨年12月9日朝、宮崎市の道路脇で高齢の男性が座り込んでいるのを発見。大阪から来たことと数日間歩き回ったことを話したが、衰弱が激しく名前も言えなかった。病院に入院し、認知症の疑いがあると診断されていた。
「身元不明迷い人台帳」
全国の都道府県警では昨年より、認知症の人たちの行方不明が増えていることを受け、保護された人の情報を載せる「身元不明迷い人台帳」の作成を開始している。
大阪府警では、今年1月、宮崎県警から送られてきた台帳によって身元不明の男性が、大阪で行方不明となっていた男性であることが判明。男性は、無事親族の元に保護された。
今回の件は、都道府県の警察間で台帳を活用し不明者の保護につなげることができた最初のケースだということである。
台帳の閲覧制度
大阪府警では5月17日、「身元不明迷い人台帳」の閲覧制度に関する運用状況について発表。台帳には、身元不明のまま保護されている人の顔写真や身体の特徴、発見場所などが記載されている。情報は共有されており、警察署で閲覧することができる。
府警によると、
「台帳作成に関する協議の際に自治体から府警に提供された情報などからも5人の身元がわかった。中には約8年前に保護された人もいた」(朝日新聞より引用)
ということだ。
台帳の作成が全国的に進むことで、今後さらに行方不明者の身元判明に大きく貢献していくことが期待される。
(画像はイメージです)
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大阪府警察
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