新刊「マンガでわかるモンテッソーリケア」

能力や自主性を最大限に引き出す認知症介護

株式会社主婦の友社（東京都品川区）から、独自の介護ケア「モンテッソーリケア」の基本と実例をわかりやすく展開した「マンガでわかるモンテッソーリケア」が発売されました。A5判・176頁、定価1760円（税込）

「モンテッソーリ教育」を「認知症ケア」として応用した新しい介護方法

認知症は現代の医学では、残念ながら進行を止めることはできません。しかしながら、認知症患者であっても周囲の環境が整っていれば、喜びや楽しみを体感でき、病状の進行を遅らせたり、改善させたりすることは可能です。

認知症の人は、長い人生の中で培われてきた「知識」や「動作」などを、必要な場面で「忘れているだけ」なのです。「モンテッソーリケア」の基本理念は、その人の本来持っている能力を最大限に発揮できるようにサポートすることにあります。

施設の利用者の「時間の流れ」と「空気」を大切にして、利用者がいつでも「選択」できる環境を整えておくこと。自分の好きなことへの達成感や充実感を感じて自信へと繋げていくことが、モンテッソーリケアの本質です。

本書では「モンテッソーリ教育」のメソッドを「認知症ケア」として組み合わせた、独自の介護ケア「モンテッソーリケア」の基本と実例をマンガでわかりやすく紹介します。認知症ケアに関心を持つ家族をはじめ、介護分野で働く介護士や介護スタッフに向けて、「モンテッソーリケア」の具体的な介護方法やその効果、魅力をお届けします。

モンテッソーリ教育を介護の現場へ

よりよい介護を模索する中で出会った「モンテソーリ教育」。子どもの教育と高齢者の介護の架け橋になる大切な理念とは？

「モンテッソーリケア」のメソッド

モンテッソーリケアの本質が詰まったポイントをご紹介。スタッフがケアに悩んだときに、いつでも立ち返る視点です。

モンテッソーリケアでここまで変わった！実例集

実際の利用者のエピソードをもとにマンガ化。モンテッソーリケアの実践と応用が詰まった事例を紹介します。

モンテッソーリケアの実践ポイント

利用者との信頼を築き、心地よい時間をともに過ごすための実践ポイントをまとめています。

著者プロフィール

和氣 伸吉（わけ のぶよし）
株式会社メゾネットホールディングス代表取締役。 1997年に株式会社メゾネットを設立、代表取締役に就任。2003年より、グループホーム「星の家」の運営を開始する。幼児教育で知られる「モンテッソーリ教育」の考え方を認知症高齢者介護に応用した「モンテッソーリケア」を考案し、介護現場に導入。岡山県内7か所でグループホームを中心に、デイサービスセンターやフィットネスデイサービスなどを展開。利用者の尊厳と暮らしを守るための取り組みを続けている。また、2020年に一般社団法人モンテッソーリケア協会を設立。モンテッソーリケアの取り組みを全国に普及促進している。

（画像はプレスリリースより）

▼外部リンク
主婦の友社「マンガでわかるモンテッソーリケア」公式HP