持つ人の位置を特定できる「HITOCOCO」(ヒトココ)

2024年4月23日

野外での遭難・災害時もピンポイントで発見可能に

山や海での行方不明を防ぐ捜索サービス「ココヘリ」を運営するAUTHENTIC JAPAN株式会社(福岡市)は場所を問わず、持つ人の位置を特定できる新型モデル「HITOCOCO」(ヒトココ)の販売をスタートしました。

「HITOCOCO」は幅と高さが約5センチ、厚さは約1センチの携帯型の小型端末です。同社が山岳救助サービス「ココヘリ」で培ってきた専用電波に加え、GPS機能・Bluetooth通信の3つの電波に対応しています。3波を搭載したことで山、海、そして都市と場所を問わずに持つ人の位置を詳細に特定することが可能となりました。まさに「フルレンジの位置特定サービス」です。

「HITOCOCO」によって、同社がこれまで力を入れてきた山岳遭難における捜索活動にとどまらず、震災などの非常時の家族の居場所、さらには都市部での高齢者の徘徊や子どもの迷子、ペットの行方不明まで探し当てることができるようになります。

10年で2倍近くに増加している認知症の行方不明者数

昨年発表された警察庁の調査によると、2022年に届け出があった認知症の行方不明者は1万8709人で、統計を取り始めた12年以降10年連続で増加し、過去最多となっています。10年前と比べ1.95倍にも達し、491人が遺体となって発見されています。こうした行方不明者のなかでも、高齢者の割合が圧倒的に高く、80代以上と70代であわせて94%を占めています。

生存率が下がるとされる「発生後72時間」

国は、首都直下地震が起きた場合、最悪のケースで、死者は約2万3,000人、経済被害は約95兆円に達すると想定しています(2013年公表)。地震調査研究推進本部地震調査委員会によると、マグニチュード7程度の首都直下地震は今後30年以内に70%の確率で発生するともいわれています(2020年1月24日時点)。災害発生後72時間が経つと、行方不明者の生存率は下がるとされていて、迅速な発見・救出が生死を分かつことになります。

3波を活用した「HITOCOCO」での救助

契約者には発信機が貸与され、普段は発信機に搭載されたGPS機能によって、地図上でおおまかな居場所を確認することができます。高齢者や子どもが大型ショッピングセンターで行方不明となった場合、契約者と家族は、まずGPS機能でショッピングセンターのどのあたりにいるのかおおよその位置を把握できます。

大体の位置を把握した後、専用電波とBluetooth通信によって「1階のおもちゃ売り場」、さらには「売り場のレジ横付近」といったようにピンポイントでの位置特定まで可能となります。家族や家族による捜索だけでは不安な際は、24時間365日対応の「SOS ホットライン」がサポートします。「SOS ホットライン」は警備会社へ情報共有し、主に警備会社の警備員が契約者や家族の捜索を支援します(「SOS ホットライン」「警備会社の支援」は6月開始予定:「警備会社の支援」は有償での提供)。

同社の専用電波は全国39都道府県の公的救助機関で導入されており、これは同社が長年、山岳救助サービス「ココヘリ」などで培ってきた公的救助機関との協力体制によるものです。警備会社、さらには公的救助機関の協力によって「HITOCOCO」が発する専用電波を探知し、捜索・発見することも可能となるのです。

「HITOCOCO」概要

価格:年会費 11,760円(税込) ※ 月あたり980円(税込)
重量とサイズ:45g W53mm × H53mm x D15mm
生産国:日本
防水機能:IPX7相当
動作時間(位置情報の送信):フル充電から約2週間
動作時間(探索用電波の発信):フル充電から約2~3ヶ月

無線方式
・ELTRES(920MHz)
・GNSS
・920MHz特定小電力無線
・Bluetooth 5.x Low Energy

詳しくは下記外部リンクよりご覧ください。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
場所を問わず、持つ人の位置を特定できる「HITOCOCO」(ヒトココ)を販売開始


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