アクサ生命、「ニューノーマルと認知症に関する意識調査」を発表

2021年5月10日

4割が「認知症に関連しうる自覚症状が増加」

アクサ生命保険株式会社(東京都港区)は、20代~60代の男女1,000名を対象に、「ニューノーマルと認知症に関する意識調査」を実施しました。本調査では、新型コロナウイルス感染症の影響による行動やメンタルの変化と、自身や周りの人々の「認知症」に対する意識について調査を行い、現代の認知症リスクと課題を考察しました。 ※ニューノーマル:新しい生活様式 調査は20代〜60代の男女1,000人を対象に2020年12月にウェブアンケート形式で行われました。調査項目は、「行動やメンタルの変化」「認知症に関連しうる自覚症状」「認知症への不安と対策」「認知症の共生と予防」の4つです。 新型コロナウイルス感染症の影響により、外出自粛や新しい生活様式「ニューノーマル」に沿った行動を強いられ、「巣ごもりによる運動機会の減少傾向」「食事の買い置きによる栄養の偏り」「対面コミュニケーションの減少による脳の認知機能低下傾向」「テレビなど受動的なメディアとの接触が増加、暗いニュースにより気持ちが低下し、ストレスが増加する」などの現象が起きています。

「認知症への不安と対策」未対策が9割超に

「行動やメンタルの変化」では、「旅行する」「対面コミュニケーション」「スポーツをする」「映画・演劇鑑賞」といった、外出や人との接触を伴う行動は大幅に減少し、運動量や対話による刺激が低下している傾向にあることが改めて浮き彫りとなりました。 増加した項目には、デジタル機器の利用を伴う「動画視聴」や「SNS」があり、スマートフォンやパソコンなどデジタル機器への依存によって、記憶力・集中力・注意力の低下や言語障害といった認知症に似た症状がでる「デジタル認知症」のリスクが高まっていることがうかがえます。 「認知症に関連しうる自覚症状」では、約4割が何らかの自覚症状が増えたと回答。「イライラ/怒りっぽい」「無気力」「日付が出てこない」といった認知機能の低下を含む自覚症状が一定数上がっています。新型コロナウイルスの感染拡大は、単純な感染リスクだけではなく、副次的に発生した刺激の減少から認知機能の低下、そして長期的には認知症リスクにも影響を与えることが懸念される結果となりました。 こうした結果が出る一方で、「認知症への不安と対策」に関しては、約9割が未対策と回答しており、本調査について脳科学者の川島博士は次のようにコメントしています(抜粋)。 「ご高齢の家族がいらっしゃる方は、認知症や軽度認知症害(MCI)の進行につながる心配がありますので、できれば人の少ない場所での散歩に誘ったり、電話やテレビ通話などでコミュニケーションの回数を増やしたり、脳トレアプリや脳トレドリルをプレゼントしたり、脳によい生活環境づくりをサポートしましょう。また、働いている人も、自宅で有酸素運動をしたり、在宅勤務でも同僚とのコミュニケーション方法を工夫したり、頻度も意識して、脳の機能を維持することを心がけてください。効果的に脳を鍛えるためには、1 日 10 分、前頭前野を活性化させる脳トレも有効です。」 詳しくは下記外部リンクよりご覧下さい。 (文頭画像はイメージ。文中画像はプレスリリースより) ▼外部リンク アクサ生命、「ニューノーマルと認知症に関する意識調査」を発表
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