京大iPS細胞研究所、認知症に対する点鼻ワクチンを開発
2020年4月26日
遺伝子治療による免疫療法と分子イメージング
京都大学 iPS細胞研究所、井上治久教授らの研究グループは、量子科学技術研究開発機構の研究グループと共同で、タウオパチーを呈する認知症の鍵分子であるタウ蛋白に対する点鼻ワクチンを、遺伝子治療用のセンダイウイルスベクターを用いて作製しました。
研究グループは、分子イメージング技術を用いて、タウオパチーモデルマウスにおける治療効果を検討しました。その結果、タウ蛋白に対する点鼻ワクチンにより、タウオパチーモデルマウスは、脳内の抗タウ抗体価の上昇、タウ蛋白蓄積の減少、グリア炎症の改善、脳萎縮の改善、認知機能の改善を示しました。
本研究は、アルツハイマー病を始めとする認知症を制圧するためのワクチン開発に寄与するものと考えられます。研究成果は、国際学術誌「NPJ Vaccines」(2020年3月25日)のオンライン版に掲載されました。
詳しくは下記外部リンクよりご覧下さい。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
認知症に対する点鼻ワクチンの開発 -遺伝子治療による免疫療法と分子イメージング-
おすすめ記事リンク
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- ユッキー先生の認知症コラム:第3回 物忘れが心配、認知症を予防するには・・・(その1)