パナ、国立循環器病研究センターとMCIに関する共同研究を開始

2020年2月10日

各種センサーで生活リズムを把握

パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社(大阪府門真市)とグループ会社であるパナソニック エイジフリー株式会社(大阪府門真市)は、国立研究開発法人国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と共同で、軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)の早期発見に関する医学的エビデンスに基づいたモデルケースの構築を目指す研究を開始します。

本研究では高齢者向けウェルネス住宅「patona吹田健都」内に2020年2月1日に開業する「エイジフリーハウス吹田健都プレミア」のサービス付き高齢者向け住宅において、居室のテレビやトイレなどにセンサーを搭載し、いつ使用しているかや、どのようにリモコンを操作しているかなどを把握します。また、ドアの開閉と電力使用の状況を当社のIoTの基盤システムである「AiSEG(アイセグ)」を通じて収集・蓄積することで、総合的に生活リズムを把握します。

匿名化されたそれらのデータと定期的に取得する医学的診断を照らし合わせながら、日常生活習慣の特徴と認知機能の変化の相関性について、同社と国循が共同で多角的に分析します。継続的に分析を行うことで、日常生活における行動の特徴と認知機能の変化の相関性についての医学的エビデンスに基づいたアルゴリズムの開発を目指します。

研究に基づき、認知機能の評価システムやサービスを開発

さらに、国立循環器病研究センターの知見を取り入れながら、配置した各種住宅設備や時間帯ごとに自動で光の色や明るさを調整する照明など、施設内の環境が入居者に与える効果の検証およびエビデンス構築を目指します。

今回の研究を通じて、同社は将来的に介護医療連携の仕組みの構築や、医学的エビデンスに基づいた認知機能の評価システムやサービスの開発を行い、他社介護サービス事業者などへ提案していきます。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
パナソニック、国立循環器病研究センターと軽度認知障害(MCI)の早期発見に関する共同研究を開始

おすすめ記事リンク

このページの
上へ戻る