帰省時に気づく「もしかして、認知症かも…?」
年末年始は、帰省される方や、久しぶりに親戚や友人などとお会いする機会が多いと思います。その時、「何となく今までと違う」といった違和感を覚える方もいらっしゃいます。このような気づきから受診を行い、認知症の早期発見・早期治療につながる場合があります。
今回は、帰省時にできる認知症対策をご説明します。
- この記事の執筆
「何となく今までと違う」という違和感を大切にしましょう
年末年始は、帰省などにより、久しぶりにお会いする方が増える時期です。その時に、「あれ?何となく今までと違う」と感じる場合があります。例えば、「同じ話を繰り返す」「何となく元気ない」「ずっと何か探している」「身だしなみが無頓着になった」「あれだよ、あれ…ほら…」と言葉が出てこない、など¹⁾です。認知症は、もの忘れが主な症状ですが、小さな変化から認知症の始まりに気づき、早期発見・早期治療につながる場合もあります。
かかりつけ医に相談する、認知症の専門医を紹介してもらうなど早期対応が認知症を進ませない対策となります。
運転の様子を観察しましょう
また、車の運転が日々の生活に欠かせない方もいらっしゃいます。「毎日運転しているから大丈夫」「車がなかったら買い物に行けない、受診に行けない」「まだまだ運転は鈍っていない」と思われている高齢者ドライバーの方もいらっしゃいます。
帰省時にご家族が同乗して運転の様子を観察することはとても大切です²⁾。
大切な話だからこそ、今のうちから話し合っておきましょう
厚生労働省では、企業向けに仕事と介護の両立支援の一環として、「親が元気なうちから把握しておくべきこと」チェックリスト³⁾を作成しています。「正月からこんなことを聞いて…」と言われてしまうかもしれませんが、顔を合わせて話し合うことが大切です。
特に、地域包括支援センターの場所や連絡先を確認しておくと、必要になった場合、慌てずに連絡を取ることができます。ご家族の方は、地域包括支援センターの連絡先をスマートフォンや携帯電話に登録しておきましょう。
認知症の理解を深める機会にしましょう
政府広報オンラインでは、「もし、家族や自分が認知症になったら 知っておきたい認知症のキホン」⁴⁾を公表しています。
認知症について5つの項目に分けて説明しています。この機会に認知症の理解を深める機会にしましょう。
出典:1)朝田隆.まだ間に合う!今すぐ始める認知所予防.講談社.2014,p6-7.
2)警察庁.高齢者高齢運転者交通事故防止対策(2019年12月25日アクセス)
3)厚生労働省.「親が元気なうちから把握しておくべきこと」チェックリスト(2019年12月25日アクセス)
4)内閣府大臣官房政府広報室.もし、家族や自分が認知症になったら 知っておきたい認知症のキホン内閣府.(2019年12月25日アクセス)
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