資生堂「化粧療法プログラム」の有効性実証。キレイになって認知症も予防!

2015年3月26日

化粧療法プログラム

株式会社資生堂は、3月18日、今後の超高齢社会において重要な課題となっている「健康寿命の延伸」について、独自に開発した「化粧サービス」(化粧療法プログラム)が有効であることが確認されたと発表した。

これは、資生堂が2013年より展開する「資生堂ライフクオリティー事業」のノウハウが、経済産業省が推進する「健康寿命延伸産業創出推進事業」に採択・検証されたもので、全15団体の検証結果の詳細は、経産省主催の成果報告会「ヘルスケア産業の最前線 2015」で発表された。

抑うつ傾向の改善効果も

同社は2013年7月より「資生堂ライフクオリティー事業」を通じて、高齢者、視覚障がい者、がん患者らのQOL維持・向上を目的に「化粧サービス」を展開。検証の結果、専門スタッフとともに参加者自身が化粧を楽しみながらおこなう教室形式のプログラムにおいて、健康度自己評価、抑うつ傾向の改善効果が確認された。

今回の検証事業では、高齢者施設や医療機関の協力をえて、介護福祉施設入所高齢者、回復期リハビリテーション病院入院高齢者、急性期病院外来通院高齢者、地域在住高齢者を対象に、2014年7月~12月の6カ月間、4施設5会場でそれぞれ24回ずつ、合計120回開催された。

その結果、自分を健康と感じる参加者が増加し、不健康に感じる参加者が減少。4段階の自己評価で1段階以上改善した参加者は全体の22.2%であった。

認知症専門病院でも導入

同社主催の「いきいき美容教室」は、特別養護老人ホーム、長期療養型病院、デイサービスセンターなどに加え、認知症専門病院でも導入されており、認知症患者のQOL向上、ひいては予防・改善につながることが期待される。

資生堂は今後も、全国の10都市に専門スタッフ(ビューティーセラピスト)を配置して、サービスの提供をおこなっていく。

(画像はプレスリリースより)

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▼外部リンク
株式会社資生堂 プレスリリース
経済産業省「ヘルスケア産業の最前線 2015」プレスリリース

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