認知症の診断・治療も対応「こころの医療センター」診療開始【山形】
2015年3月13日
変化していく精神科医療 -入院から外来へ-
60年近く地域の精神科医療を支えてきた山形県立鶴岡病院は、県内唯一の公立精神科単科の基幹病院だが、このたび「こころの医療センター」として新築工事が完成、3月9日より診療を開始した。
精神科医療の役割変化に対応していくため、県が総事業費72億円をかけ整備。運営方針には“入院治療主体から外来中心に大きく転換し、悩む人に寄り添う医療に努める”といった趣旨を掲げている。
地域生活を支える開かれた精神科医療を提供
同センターでは、高齢者の認知症診断・治療をはじめ、うつ病や統合失調症、子どもの不登校や発達障害の相談・診療にも対応。在宅ケアに重点をおくため、訪問看護も行う。
外観はあきらかに従来の隔離・収容型施設とは違う。開放的なエントランスホールを中心に、各病棟やリハビリ・ディケア施設・体育館につながる構造だ。
まだまだ変化していくニーズ?
今回、「スーパー救急病棟」が新設されたが、これは高規格の施設基準を持つ精神科救急入院病棟である。緊急を要する精神障害に早期・適切に対応し、その後の入院を長期化させない機能を持つという。
他に、複雑化する子どものストレスに対応する「こども・思春期外来」が新設。時代の変化に対応し得る施設機能と医療体制を備えた、地域生活を支える基幹病院が誕生した。
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山形県立鶴岡病院 : 精神科・心療内科専門の病院です
山形県立こころの医療センターの開院について
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