高カカオチョコレート摂取が動脈硬化や認知機能の指標を改善

2018年12月9日

明治、日本初の大規模研究を実施

株式会社 明治(東京都中央区)は、2014年に愛知学院大学と産学官共同でチョコレート摂取による健康効果に関する実証研究を実施し、高カカオチョコレート摂取が動脈硬化や認知機能にかかわる生体指標を改善することを明らかにしました。研究成果は2018年9月13日、国際医学雑誌のオンラインジャーナル『Advances in Clinical and Translational Research(ACTR)』に掲載されました。

45~69歳までの347人(男性123人、女性224人)を対象に1カ月間、カカオポリフェノールを多く含む高カカオチョコレートを毎日一定量摂取してもらい、摂取前後の血圧や血液成分などの身体の状態の変化を検証したもので、チョコレートを用いた実証研究としては、日本初の大規模研究となりました。

実証実験の結果、次のように、高カカオチョコレート摂取が動脈硬化や認知機能にかかわる生体指標を改善することが確認されました。

1.血圧が低下(血圧が高めの人ほど、正常な血圧の人より血圧が低下)
2.善玉コレステロール(HDLコレステロール)が上昇
3.動脈硬化の検査などに使われる炎症指標(hs-CRP)と酸化ストレス指標(8-OHdG)が低下(※1)
4.精神的にも肉体的にも活動的(※2)になった
5.血中BDNF(脳由来神経栄養因子)(※3)が上昇
なお、チョコレートの摂取前後で、体重・BMIの増加は認められませんでした
※1:数値が第3四分位(高めの人の上位4分の1)以上の人で低下を確認
※2:アンケート調査による結果
※3:BDNFは、うつ病やアルツハイマー型認知症、記憶・学習などの認知機能との関連性が報告されている

(画像はイメージです)

▼外部リンク
明治、日本初のチョコレート摂取による大規模研究高カカオチョコレート摂取が動脈硬化や認知機能にかかわる生体指標を改善することを確認


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