抹茶の継続摂取は中高年の認知症を予防〜伊藤園が臨床試験
2018年11月4日
中高年者の実行機能を改善
株式会社伊藤園(東京都渋谷区)は、抹茶の継続摂取で健常中高年者の認知機能の一部(実行機能:物事を迅速に判断して実行する能力)が改善することを、ヒトを対象とした臨床試験で確認しました。試験結果は、「第37回日本認知症学会学術集会」において発表されました。
緑茶をよく飲む人は認知機能障害が少ないという調査結果が出ており、同社の高齢者を対象とした研究でも認知機能検査結果の改善が認められています。今回の試験では、高齢者だけでなく、中高年者の認知改善に抹茶に含まれる成分が有効であるかを科学的に検証しました。
一日一杯、2gの抹茶で効果を発揮
試験対象者として、50歳以上69歳以下の健常な男女62名。臨床試験ではコグニトラックス(パソコンを用いた認知機能検査)という検査ツールを用いました。試験の結果、茶道における薄茶点前の1杯分の量に相当する2gの抹茶が含まれる抹茶含有カプセル(抹茶量計2g)を12週間継続摂取することにより、課題遂行時間の短縮や正答数の上昇など、実行機能の向上が認められました。
抹茶は、一般的に被覆栽培した茶葉を揉まずに乾燥させた後、石臼などで微細化したものをいい、茶道のお点前用に使われるだけでなく、最近ではお菓子やアイスクリームなどの原料として使用され、広く普及しています。 お茶にはカテキン、テアニンなど様々な有用成分が含まれていますが、抹茶も同様で、特にテアニン量が多いことが特長です。これらの有用成分は、これまでの基礎的な研究により認知機能に良い影響をもたらす可能性が報告されており、今回の試験結果はそれを裏付けるものとなりました。
(文頭画像はイメージ、文中画像はプレスリリースより)
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伊藤園、抹茶の継続摂取で健常中高年者の実行機能が改善することを確認
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