エーザイ、アルツハイマー病治療薬候補の投与試験データを報告
臨床的有効性を評価
エーザイ株式会社(東京都文京区)と米バイオジェン・インクは、アルツハイマー病に起因する軽度認知障害(MCI)および軽度アルツハイマー病治療薬候補であるaducanumabの安全性・忍容性・薬物動態(PK)・薬力学(PD)および臨床的有効性を評価する試験を行い、データ解析結果を発表しました。
196名の患者がaducanumabまたはプラセボの投与を受けました。各用量投与群は、全般的に、過去の中間解析と一貫した結果を示しました。アミロイドプラークの値は、ポジトロン放出断層撮影法(PET)により測定され、36カ月の漸増用量群および48カ月の固定用量群の患者において用量依存的ならびに時間依存的に継続的なアミロイドプラークの減少が認められました。
aducanumabの投与を受けた185名の患者のうち、46名はアミロイド関連画像異常(ARIA-E(浮腫)を発現し、8名の患者は2回以上のARIA-Eを発現しました。ARIAイベントの過半数は治療の早期段階で発現しました。それらはMRIの画像上で確認された軽度なもので臨床的に無症候性であり、4週間から12週間以内に解消または安定し、大半の患者は治療を継続しました。この第Ib相LTE試験において最も多く報告された有害事象は頭痛、転倒、アミロイド関連画像異常(ARIA)でした。
Aducanumab(一般名:BIIB037)は早期アルツハイマー病の治療薬候補として臨床試験中の化合物です。2017年10月22日より、バイオジェンとエーザイは全世界的にaducanumabの開発ならびに製品化を共同で実施しています。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
バイオジェンとエーザイ、アルツハイマー病治療薬候補「aducanumab」の第Ib相長期継続投与試験データを報告
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