東京医科歯科大、血液脳関門の機能を制御するテクノロジーを開発
2018年3月21日
ヘテロ2本鎖核酸で制御
東京医科歯科大学大学院の横田隆徳教授と桑原宏哉特任助教の研究グループは、東京大学大学院の楠原洋之教授らと共同で、血液脳関門の機能を分子レベルで制御するバイオテクノロジーを開発しました。研究成果は、国際科学誌 Scientific Reportsオンライン版に発表されました。
認知症などの様々な脳疾患治療の要となるのは血液脳関門ですが、その機能を分子レベルで制御する医療はありませんでした。特定の分子を制御する核酸としては、アンチセンス核酸がありましたが、さらに高い効果を示すヘテロ2本鎖核酸を開発、これを用いてマウスによる血液脳関門の機能を分子レベルで制御する実験を試み、成果を得ました。
認知症などの脳疾患への治療応用に期待
本研究成果を踏まえ、ヘテロ2本鎖核酸はアルツハイマー病などの認知症および多発性硬化症をはじめとした神経難病に対して、血液脳関門の機能制御を狙った新規の分子標的治療として臨床応用されることが期待されます。
この研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の革新的バイオ医薬品創出基盤技術開発事業「第3世代ヘテロ核酸の開発」などの支援のもとで行われました。
(文中画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
「生体内で血液脳関門の機能を制御するバイオテクノロジーを開発」―認知症などの脳疾患への治療応用に期待―
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