「認知症の人とともに暮らすまちづくり宣言」から10年 福岡県大牟田市の取組み

2015年2月12日

まち全体で認知症患者と家族を支える

福岡県大牟田市は平成17年1月に「認知症の人とともに暮らすまちづくり宣言」を行い、今年で10年目を迎える。福祉・医療・介護・地域・行政が協力し、市全体で認知症の人と家族を支えることを目標に掲げ、数多くの取り組みが続けられている。

認知症サポーター養成講座や、小中学校における認知症絵本教室の実施などを通し、地域住民の間にも認知症に対する知識が根付いている。

1月25日にはまちづくり宣言10周年を記念した市民の集いが開かれ、国際医療福祉大学大学院教授の大熊由紀子氏による講演「まちでみんなで認知症の人をつつむ~大牟田の挑戦~」も行われた。

支援見守りの輪が広がっている

大牟田市では認知症の正しい理解の共有と、誰もが支え合って暮らすことができるまちづくりを目指し、「地域認知症ケアコミュニティ推進事業」を展開している。

65歳未満で認知症状のある若年性認知症の人に向けて、本人交流会を定期的に開催。「若年性認知症フレンドシップキャンペーン」として昨年には登山イベントも行った。

徘徊SOSネットワーク模擬訓練も年に1回実施しており、住民は認知症患者の気持ちに配慮した声かけや見守りを学び、地域全体で支え合う意識を高めている。

(画像は大牟田市のホームページより)

▼外部リンク
大牟田市/認知症の人とともに暮らす まちづくり宣言10周年市民の集い

【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】

このページの
上へ戻る