コニカミノルタが米企業買収、アルツハイマー病分野の精密医療にも期待

2017年10月3日

米国創薬支援企業Invicro社を買収

コニカミノルタ株式会社(東京都千代田区)は、プレシジョン・メディシン(精密医療)事業の成長戦略の一環として、世界トップレベルの科学者チームを擁する米国の創薬支援企業Invicro LLC(インヴィクロ社)を買収すると発表しました。

Invicro社は、医療画像やデジタル病理分野において、複雑な生体情報を数値解析することで、バイオマーカー探索・設定の支援に関する豊富な実績を有する、医薬品開発支援業務受託機関です。イメージング技術を用いた、がん腫瘍部の検出技術やアルツハイマー病の病理画像解析技術を有し、製薬企業にとって付加価値の高い創薬支援、治験・診断支援を、バイオマーカーを軸にして⼀気通貫に提供できるのが強みです。

バイオ医薬品開発の重要課題に挑む

コニカミノルタは、独自のたんぱく質高感度定量検出技術(HSTT)を持っており、Invicro社が持つバイオマーカー技術、数値解析技術、画像処理技術、製薬企業への提案力が加わることにより、プレシジョン・メディシン事業における成長を目指します。

プレシジョン・メディシン(精密医療)は、患者を精密にグループ化し、そこに最先端の技術を用いた適切な治療・投薬・予防を行う医療です。近年、製薬業界においても、特定のがん細胞をピンポイントに攻撃するバイオ医薬品の研究が進んでいます。バイオ医薬品は、特定の患者に高い薬効を発揮し、副作用が少ないという特長があり、多数の製薬企業が参入しています。

今回の買収により、コニカミノルタ社はバイオ医薬品開発における重要な課題となっているバイオマーカー探索分野を強化したことになり、今後の展開が注目されます。

▼外部リンク
コニカミノルタ、プレシジョン・メディシン事業を加速、世界トップレベルの科学者チームを擁する米国創薬支援企業Invicro社を買収、分子デジタルイメージング技術で、がん、アルツハイマー病分野などの創薬に新しい価値を提供


このページの
上へ戻る