神奈川県大和市、タブレットで認知機能を検査
MCIの早期発見・予防につなげたい
神奈川県大和市は平成30年(2018年)1月から、タブレットを使用した認知機能検査のサービスを実施すると発表しました。他にも「はいかい高齢者個人賠償責任保険」、「シルバー・ドライブ・チェック」など認知症・高齢化施策を相次いで導入します。
保健師などと共に国立長寿医療研究センターが開発した認知機能評価アプリをインストールしたタブレット端末を操作し、設問等に答えていきます。回答は国立長寿医療研究センターに送られ、1週間以内に評価結果を受け取ることができます。
認知機能に問題がなければ結果が郵送され、MCI(軽度認知障害)が疑われる場合には、窓口や個別訪問で結果を説明、保健師が生活状況を確認、認知症予防の指導などを行います。認知症が疑われる時には医療・介護サービスの利用支援なども実施します。
本サービスは65歳以上が対象ですが、若年性認知症の疑いがる場合には64歳以下でもサービスを受けることができます。
65歳以上の人の認知症の割合は約16%ですが、これに加え「MCI(軽度認知障害)」の人も約13%いると言われており、国立長寿医療研究センターが開発した同アプリを導入し、MCIの改善や、認知症の予防・早期発見につなげたい考えです。
他にも認知症関連事業を推進
大和市では、「はいかい高齢者個人賠償責任保険」、「シルバー・ドライブ・チェック」といった認知症・高齢化関連の事業を実施します。「はいかい高齢者個人賠償責任保険」は、認知症による徘徊の恐れがある高齢者を被保険者として、市が保険契約者となって保険に加入します。
「シルバー・ドライブ・チェック」は、これまでも実施されていた、ドライブレコーダーを活用した高齢運転者の安全運転診断です。これまでは、70歳以上の市内在住者を対象に定員5名、4か月毎に行なっていましたが、定員を15名に拡大、2か月毎に実施することとなりました。
▼外部リンク
平成29年8月市長定例記者会見資料
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