MCIを判定する画期的な血液検査が最優秀賞に

2017年7月5日

革新的・創造的な事業プランとして評価

常陽銀行と足利銀行を傘下に持つめぶきフィナンシャルグループが、6月、地域に潜在する革新的・創造的な事業プランを表彰する「第1回めぶきビジネスアワード」の表彰式を茨城県水戸市で行いました。最優秀賞に選ばれたのは、株式会社MCBI(茨城県つくば市)。事業プランは、血液検査で認知症の前段階である「MCI(軽度認知障害)」が判定できる「MCIスクリーニング検査」でした。

アミロイドβの排除や毒性を弱める3つのたんぱく質

MCIとは、健常者と認知症の中間の段階で、日常生活に支障がない状態です。しかし、適切な対処をせずに過ごすと、約5年で半数以上が認知症に進行するといわれています。そのため「認知症予備軍」とも呼ばれるMCIは、早期発見と予防・治療がたいへん重要です。

今回、ビジネスアワードの最優秀賞を受賞した「MCIスクリーニング検査」は、MCIの兆候を早期に発見できる画期的な血液検査。認知症の中でもっとも多いアルツハイマー病は、発症する約20年前からアミロイドβというたんぱく質が脳に蓄積し始め、認知機能が低下していくと言われています。この検査では、アミロイドβの排除や毒性を弱める機能を持つ血液中の3つのたんぱく質を調べることで、MCIのリスクを判定できます。

高齢化が急速に進み、認知症患者が増加する昨今。予防医療への支援が評価されて今回の受賞につながりました。めぶきフィナンシャルグループは今後、受賞プランの事業化をサポートしていくとしています。

▼外部リンク
めぶきフィナンシャルグループ プレスリリース
MCBI


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