大阪大学パッチ式脳波センサ開発認知症等の早期発見に有効か

2016年8月31日

認知症等の早期発見が期待できるパッチ式の脳波センサ開発

平成28年8月17日、電極や電動ゲルを使用せず手軽に用いることの出来る、パッチ式脳波センサを開発したと大阪大学が発表した。

なお今回の研究にあたったのは、大阪大学大学院連合小児発達学研究科谷池雅子教授及び、大阪大学大学院歯学研究科加藤隆史講師らである。

さらに簡便で測定環境に依存しない脳波測定方法の実現を図る

認知症を含む脳関連疾患等において、早期発見がこれらの治療や進行の抑制に対し重要である。またそのために、行われる手段は多様にあるがそれらの1つとして、脳の状態を掴みやすい脳波測定が挙げられるのだ。

だがこの脳波測定における従来の手法では、導電ゲルと多くの有線電極を装着する必要がある。このことから、装着対象者への負担が大きくより自然な状態での測定が難しかった。

そこで当該研究チームは、環境や測定対象者の状態にとらわれずに脳波測定が可能な脳波計の開発に望んだのである。

額に張るだけで簡単に脳波測定

こうした中開発された脳波測定センサは、額に当該センサを貼り付けるだけで用いることが出来るため、従来と比べより手軽にかつ環境的要因に左右されることなく測定出来るのだ。

そのため、より自然な眠りを測定でき従来よりもさらに実際的な情報を収集しえ、認知症に関する研究等への貢献を図ることが出来る。

くわえて、先に触れたようにその使用法が簡便であることから過程での利用も可能となり、それ故に日々のモニタリングへの導入もその目標として射程に入れられているのだ。

(画像はプレスリリースより)

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