認知症本人の声を政策に 英国と日本では~NHK Eテレ
本人が希望を持って生きられる社会を目指し
NHK教育テレビ(Eテレ)の福祉情報番組「ハートネットTV」では、8月17日に「シリーズ認知症 英国からみた日本(1)本人の声を聴く」を放送する。
番組では、同日を含む2回にわたり、「認知症になった本人が希望を持って生きられる社会」に向けた英国の取り組みを紹介するとともに、海外の目から日本の現状を見直していく。
最近では医学の進歩や認知症に対する理解が広がり、認知症を初期の段階で診断される人が増えている。このため、「認知症と診断された後の人生をどう生きるか」を問う動きが急速に広がっている。
「少しずつの変化が重なり、大きな変化に」
英国では、2002年に世界で初めて認知症の本人たちが作った「認知症ワーキンググループ」が発足。認知症となった本人の声や力を政策や町づくりに活かす先駆的な取り組みを行っている。
一方、日本では「日本認知症ワーキンググループ」が2014年に誕生した。
番組では、英国の「認知症ワーキンググループ」の発足に関わった研究者、エディンバラ大学教授のヘザー・ウイルキンソン氏や、英国の団体職員が、この6月に来日した様子を取材。
来日の目的は、日本における認知症の本人たちが社会に参加する活動の実態を調べ、連携すること。日本各地の活動を視察し、「日本認知症ワーキンググループ」のメンバーと意見交換を行った。
第1回の放送では、彼らと、日本認知症ワーキンググループの人々との対話を映像で紹介する。 ウイルキンソン氏は現在も、声をあげることでどう社会が変化するかを認知症の本人が評価できるようにする研究を続けている。放送では「少しずつの変化が重なり、大きな変化になっていった」と語っている。
第1回の放送は、8月17日(水曜日)午後8:00から。再放送は翌週8月24日(水曜日)の午後1:05から。
▼外部リンク
シリーズ認知症 英国からみた日本(1)本人の声を聴く
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