初期のアルツハイマー病における改善例が追加報告される

2016年7月19日

軽度認知障害及び初期のアルツハイマー病にて改善例を10件追加報告

平成28年7月8日、2014年に発表された認知障害改善治療プログラムMENDプログラムについて、その改善例10件についてアメリカカリフォルニア大学ロサンゼルス校、ブレデセン博士によって発表された。

MENDプログラムとは

MENDプログラムとは、ブレデセン博士により提唱された認知機能改善治療プログラムで、生理学的なデータ分析によりパーソナライズされた治療プログラムにより、認知機能の改善を図っていくものである。

この治療プログラムでは、全般的な生活習慣の改善や脳への刺激療法等が行われ実際発表時に示された、遺伝性軽度認知症女性例においてはそれら症状の改善に成功している。

なお、この女性にブレデセン博士によりなされた治療プログラムは食事療法や、先にあげた脳への刺激訓練また治療薬やサプリメントでのミトコンドリア機能及び、ホルモンバランスの維持等だ。

軽度認知障害及び初期段階でのアルツハイマー病治療に光明をもたらすか

そして今回、ブレデセン博士は当該研究に延長線として10件の認知症改善例を報告したのである。

だがそのいずれも、初期段階のアルツハイマー病または軽度の認知障害ではある。だが、MENDプログラム研究は初期であれば生活習慣等といった、細かな部分での改善によりそれら認知症状を改善させ得ることを示しているのだ。

こうした意味では、認知症及びその関連疾患において初期段階での治療の可能性を示すものだといえる。

▼外部リンク
Reversal of cognitive decline in Alzheimers disease[pdf]

【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】

このページの
上へ戻る