デュアルタスクで認知症予防

認知症になると物忘れがひどくなり、今まで出来ていた「ながら動作」が出来なくなります。ここでは「デュアルタスク」の有効性について説明します。

デュアルタスクとは

デュアルタスクというのは、2つの事を同時に行う「ながら動作」の事をいいます。デュアルタスクにも、様々なやり方やレベルがありもちろん簡単なものもあります。

例えば「洗濯をたたみながらテレビを見る」というのもその1つです。これなら普段からやっていることだと思われるかもしれませんが、テレビに夢中になって手が止まってしまってはいけません。

テレビを見ていても、手はちゃんと動いて洗濯をたたみ、分けるべきものは分けるのです。また、洗濯たたみをしていてもテレビの内容も理解しているという、どちらもが同時に行えてはじめてデュアルタスクとなるのです。


2つの事を同時に行うデュアルタスクの中でも、特に脳に有効とされている方法があります。それが、身体を動かしながら頭も動かすという方法です。

デュアルタスクが脳に与える効果

デュアルタスクは何故脳に良い影響を与えると言われているのでしょうか。

1つには、2つの事を同時に行う事で脳の血流量を上げる事が出来るという点です。認知症を調べる検査法であるSPECT(スペクト)検査を行うと、脳のあちこちで血流の低下や血流不足が発見されます。

そして脳の血流量が少なくなることと平行して脳の機能も低下していくことが分かっています。

デュアルタスクで活性化されるのは、特に前頭葉と言われる部位です。前頭葉は脳の前方部分であり、脳の司令塔とも言われ、運動を行う機能と思考を司る脳の最高中枢なのです。

この部位が、損傷を受け血流不足で働きが悪くなると、状況判断力の低下が顕著に表れます。逆に言うと、デュアルタスクで刺激を与え続ける事が、機能低下に繋がっていくのです。

今日から出来るデュアルタスクメニュー

簡単にできるデュアルタスクメニューをご紹介しましょう。

・足踏みしながら、手を挙げる
足踏みをするという簡単な動作にプラスして、指示された側と逆の手を挙げて行きます。 指示された手をあげるのは簡単ですが、逆の手となると一瞬考える必要が出てきます。このように指示にも一捻りしてあることも大切なポイントです。

・ひとりじゃんけん
必ず右手が勝つようにという条件のもとに、ひとりで右手と左手でじゃんけんを行います。手を動かすという動作と、じゃんけんに勝つ為の次の手を考える頭を使う2つが組み合わさったトレーニングです。

・歩きながら引き算をする
100から、歩きながら6を引いた数字を口にする。1、5、10といった簡単な数字は避け、それ以外の数字で引き算を行っていくと脳の活性化になります。

簡単にできるデュアルタスク エクササイズを取り入れ、認知症に有効な前頭葉を刺激し、脳の血流をあげることで楽しみながら認知症予防を行いましょう。
(画像はイメージ)


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