介護療養型医療施設(療養病床)

介護療養型医療施設(療養病床)とは

長期に渡り医療的なケアが必要な人のための介護施設

介護療養型医療施設とは医療主体で介護が行われる施設です。具体的には、脳血管疾患やその他の病気の急性期は過ぎ、病状は安定していても、まだ療養が必要な人のための施設になります。寝たきりなどで重度の介護、また医療行為を必要とし、自宅では介護が難しく、長期にわたって入所するケースが多くあります

また介護療養型医療施設には、老人性認知症疾患療養病棟があります。これは認知症の人で、症状が進行し、自宅では介護が難しくなった人を、医療管理のある中で介護を行っていく施設です。

運営しているのは医療法人がほとんどで、病院や診療所の中に療養病床として設けられている場合が多く、医療型療養病床と混同されがちですが、この2つには大きな違いがあります。その違いとは、対象となる保険の違いです。医療型療養病床は医療保険対象で、介護療養型医療施設は介護保険の対象となります。


地域には必要な施設ですが廃止案があります

介護療養型は医療が必要ではない人が多いとされ、すでに廃止が決定していて、その受け皿として介護療養型と老人保健施設の中間にあたる、介護療養型老人保健施設(新型老健)なども作られました。

ただ、2014年11月の厚生労働省の発表では、介護療養型医療施設では、特養などではあまり行われていない、痰の吸引や経管栄養などが行われ、ターミナルケアを行うところも多く、地域には必要な施設である事から、廃止は決定していますが先延ばしになっているのが現状です。廃止予定だったため、施設は減り2012年の時点で、1681の施設があり、約7万5千人の利用者となっています。




療養病床の入所条件や設備、費用について

入所条件について

介護保険で要介護1以上の認定を受けていなければ利用出来ません。基本医療的なケアが必要な重度の利用者が優先されます。ただ、急性期の治療を行わなければいけない場合は利用が出来ません。

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療養病床の施設の設備について

病院内にある場合が多く、部屋は相部屋が多くなりますが、個室や他の介護施設のようにユニット型の体制でケアを行っているところもあります。また浴室や食堂などは共同で、寝たきりでも入浴出来る特別浴室が設けられています。医務室や診察室もあり、医師は利用者100人につき3人常勤であり、また看護師や理学療法士作業療法士なども多く、リハビリや医療的ケアを行う体制は高いものになります。


療養病床の1か月の費用について

入所一時金などは発生しません。介護保険料は介護度で異なり、一割負担となります。その他の料金は、部屋が相部屋か個室であるかで大きく異なります。また部屋代以外に、日常生活費や食費などが必要になるため、1か月の料金は、相部屋で~10万円、個室で10万円~12万円、ユニット型個室で15万円前後となります。

ただ、介護療養型は医療的なケアに対しての加算があるため、これよりも多くなると考えられます。負担が大きい場合は、所得によって負担軽減措置があるので、市町村で所得が措置対象になるか確認し、「介護保険負担限度額認定証」を申請してください。

療養病床の1日の流れ

起床→朝食→バイタルチェック→リハビリなど→昼食→リハビリなど→おやつ→夕食→就寝


健康管理を行いながら個人リハビリなどが行われます

バイタルチェックなどが行われ、体調悪化がないか確認の上、個人プログラムのリハビリなどが行われます。居室から出る事が出来る状態であれば、集団での体操やレクリエーションなどに参加します。入浴などは状態に合わせ、週に数回入浴日が決められ、寝たきりであっても介助で入浴出来ます。


介護療養型医療施設のメリット・デメリット

介護療養型医療施設のメリット

有料老人ホームのような入所一時金などはありません。医師や看護師など医療スタッフが充実している事で、胃瘻や経管栄養などのため特別養護老人ホームで入所を断られた人でも、入所が可能です。

また夜間でも医療スタッフが勤務している事で、寝たきりなどで24時間医療行為が必要な人でも安心して過ごせます。作業療法士や理学療法士による専門的なリハビリを受ける事が出来ます。病気が悪化し入院治療が必要になれば、すぐ一般病棟に移れます。

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介護療養型医療施設のデメリット

これから廃止になる予定である事は大きなデメリットです。長期入所の人は多いですが、特別養護老人ホームのように必ず終の棲家にはなるものではなく、退所になる事もあります。

処置などが多くなれば医療的な加算が増え、個人によっては費用が高くなります。相部屋の場合、プライベートスペースが特別養護老人ホームなどに比べ狭く、長期入所となっても周りで医療行為が日々行われるため、生活の場としてより、医療施設である雰囲気が強くなります。


介護療養型医療施設(療養病床)の選び方

廃止に向けて施設がどうなるのか確認しておく

介護療養型医療施設は平成24年より新設は認められていません。今すぐ施設が無くなる訳ではないので、入所受付は行われていますが、いつかは廃止となる為、この先施設がどのような展開を考えているか確認しておく必要があります。


病院としての評判を聞いてみる、また料金は詳しく確認する

病院の評判がそのまま介護療養型にも通じると思われる為、病院の評判を聞いてみましょう。料金などは、日常生活費や食費、部屋代などの他に、加算項目もあるので、細かい所まで詳しく確認しておいた方が良いです。

見学をして部屋や対応などを確認しましょう

施設を見学し雰囲気を確かめましょう。また、相部屋の場合は確保出来るプライベートスペースも確認しましょう。基準は6.4㎡となっていますが、これはかなり狭いと考えて良いと思います。相部屋でもプライバシーが保てるかの確認が必要です。また、職員の対応が介護を意識した丁寧で、温かみがあるものかなども見極めましょう。一般病棟と切り替えが出来ているか、長期に入所となるなら確認しておいた方が良いでしょう。






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