介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設(老健)とは

在宅で介護出来るようリハビリなどを行う施設です

老健と呼ばれる、医療ケアやリハビリを受ける事を目的とした介護施設です。ただ、入院治療が必要な状態ではなく、病状は安定しながらも在宅では介護が困難である場合に利用できます。

またあくまでもリハビリや医療ケアを行う事で在宅での介護を目指しており、特別養護老人ホームのような終の棲家としての場所にはなりません。3か月ごとに入退所の判定が行われ、退所出来るとされれば退所となります。


新型老健と呼ばれる施設もありますがまだ少ない状況です

老健は2013年度で3993施設あり、運営している多くは医療法人です。今後廃止が決定されている介護療養型医療施設に変わり、2008年に新型老健と呼ばれる、介護療養型老人保健施設が出来ました。これは従来の老健よりも医療ケアを重視した施設ですが、まだ施設数は少なく、老健というと従来の施設を指す場合がほとんどです。

その他、老健でも在宅へ向けての指導を強化している在宅強化型の老健があります。在宅復帰率、ベッドの回転率が高く、ゆえに入所期間が従来型よりも短い場合が多くなります。




老健の入所基準や設備について

入所条件について

介護保険で要介護1以上の認定を受けた人が利用できます。また入所基準は施設によって若干異なるため、確認が必要ですが、身体的にも精神的にも入院治療が必要ではない状態である事や、感染する病気を持っていない事などとしている施設が多くみられます。また本人や家族が在宅での生活を目指しており、リハビリ意欲がある事なども、入所判定で考慮されます。

>>日常生活自立度の判断基準一覧はこちら


老健の施設の設備について

特別養護老人ホームと同じ様に相部屋主体となっている従来型の施設と、10人を1ユニットとしてケアをするユニット型があり、ユニット型では、食堂や浴室、リビングルームなどがユニットごとに設置されています。

また特別養護老人ホームと異なる点としては、機能訓練室、医務室の他に、診察室も配置されています。常勤の医師がおり、利用者の状態を把握し、リハビリなどの指示を出します。また看護師以外に、理学療法士や作業療法士も置かれています。

>>特別養護老人ホーム(特養)の詳細はこちら


老健の1か月の費用について

入所一時金はありません。介護保険料は介護度によって決まっており、一割負担となります。その他に日常生活費や食費、部屋代などが必要になります。

施設の設備などにより料金は大きく変わりますが、看護師や理学療法士など専門性の高いケアが行われるため、相部屋では1か月10万円から、個室では15万円から20万円ほどになり、ユニット型では20万円を超える施設も多くみられます。ただ所得により負担が軽減される場合があるため、市町村で所得が該当するか確認の上、「介護保険負担限度額認定証」を申請してください。

老健の1日の流れ

起床→朝食→リハビリ・レクリエーション→昼食→リハビリ・レクリエーション→おやつ・自由時間→夕食→就寝


リハビリ・レクリエーションに重きを置いたスケジュールになります

施設によってスケジュールは異なりますが、個人リハビリや集団で体操、クラブ活動、レクリエーションなどを行う時間が多く組み込まれます。リハビリは個人に合わせて異なるプログラムが組まれます。また入浴は週に数回出来るように設定されています。


介護老人保健施設(老健)のメリット・デメリット

老健のメリット

在宅で生活出来るように、専門技術を持つスタッフのリハビリを受けられるのは大きなメリットです。
また医師が常勤しているため、緊急時などには即対応が出来安心出来ます。
さらに、退所時には、本人に合ったリハビリの仕方や介護の仕方などをレクチャーしてもらえます。
その他、本人が入所期間中に、家族は、在宅で介護が出来るよう家を改築したり、サービスプランなどを考えたりする事が出来ます。


老健のデメリット

3か月ごとに入退所判定が行われ、従来型でも長くて半年から1年までの入所になる事が多く、長期入所は出来ません。特別養護老人ホームに比べて料金が高く、相部屋でも10万円を超える施設がほとんどです。またリハビリを目的としている為、自由時間などのリラックスタイムは少なくなります。


老健の施設の選び方

評判を聞き、リハビリ意欲に応じた施設を選ぶ

施設の評判などを聞いてみましょう。病院が運営している所も多く、病院の評判はそのまま老健にも当てはまると言えます。
またリハビリを急いで在宅生活を目指すのか、無理なくゆっくりリハビリしたいのか、希望をはっきり決めましょう。早く在宅で生活が行えるよう本人や家族が望んでいるのなら、在宅強化型の老健、ゆっくりで良いなら従来型の施設を探しましょう。

料金に関しては、食費や日常生活費以外に、リハビリ料金が加算される施設が多くあります。利用者個人個人によって異なるので、詳しく確認する必要があります。


見学し職員の対応や施設の雰囲気を確かめる

数か月はそこで生活するため、施設の雰囲気が本人に合っているかなども見学をしてみましょう。施設によって設備は異なりますし、リハビリの仕方や、食事内容なども異なります。リハビリを受けている様子や食事の様子など、納得出来る施設か確認する事をお勧めします。

またスタッフの対応を確認するのはとても大事です。施設で職員指導をしっかり行っている所なら、見学者に対してもきちんと挨拶をし、丁寧な対応が出来るはずです。また排泄の介助を行っても、すぐに片付け、臭いを出さないように配慮する事は、指導を受けているはずですので、部屋から汚物臭がしていないかなどもチェックしておきましょう。





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