エーザイと英Wren、シヌクレイノパチー創薬に向け共同研究

2020年12月21日

レビー小体型認知症、パーキンソン病などの新薬創出を加速

エーザイ株式会社(東京都文京区)とWren Therapeutics Ltd.(英国)は、パーキンソン病およびレビー小体型認知症などのシヌクレイノパチーの新規治療法につながるα-シヌクレインを標的とした新規低分子化合物の探索研究を目的とした独占的共同研究契約を締結しました。Wren社の創薬プラットフォームにエーザイの神経変性疾患創薬における豊富な経験を組み合わせることで、臨床開発候補品の創出加速を目指します。

Wren社は、神経変性疾患の原因となる異常構造を有するタンパク質およびその凝集過程に対する低分子化合物の影響を精密に定量する新しいネットワークキネティクス創薬プラットフォームを有しています。本創薬プラットフォームを用い、シヌクレイノパチーに対して、その発症と進行に関わるα-シヌクレインの凝集過程を選択的に制御する新規低分子化合物の特定をめざしています。

エーザイの執行役 ニューロロジービジネスグループのチーフディスカバリーオフィサーである木村禎治博士は、今回の独占的共同研究契約締結について次のように述べています。

「レビー小体型認知症やパーキンソン病などのシヌクレイノパチーは、効果的な疾患修飾治療法がないため、極めてアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患です。異常な構造を有するα-シヌクレイン凝集体の蓄積は、これらの疾患の重要な特徴です。
世界的に有名なサイエンティストを設立メンバーとして有するWrenのチームは、従来とは根本的に異なる、タンパク質の異常構造による疾患に対処する新しいアプローチのパイオニアです。両社の能力を統合することで、このエキサイティングなコラボレーションがレビー小体型認知症、パーキンソン病などに苦しむ患者様のための新しい疾患修飾治療薬の創出につながることを期待しています」。

(画像はイメージです)

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エーザイとWren Therapeutics シヌクレイノパチー創薬に向けた共同研究契約を締結


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