東北大、アルツハイマー型認知症に対する超音波治療の治験

2018年6月30日

アルツハイマー型認知症の低出力パルス波超音波治療

東北大学大学院医学系研究科の下川宏明教授、進藤智彦助教、江口久美子医師、東北大学加齢医学研究所の荒井啓行教授らの研究グループは、低出力パルス波超音波(low-intensity pulsed ultrasound:LIPUS)がマウスのアルツハイマー型認知症モデルにおいて認知機能低下を抑制する可能性があることを見出し、6月より世界で初めて臨床の現場で探索的医師主導治験を開始します。

認知症の治療法が世界的な課題となっている中、新世代の低侵襲治療とされる低出力パルス波超音波(LIPUS)治療が、認知症に対する新たな治療手段として研究されています。研究グループは、の低出力パルス波超音波を全脳に照射すると、進行性の認知機能低下が抑制される可能性があることを、マウスを用いた二つの認知症モデルから見出しました。

アルツハイマー型認知症の動物モデルでは、その二大病理の一つであるアミロイドβの蓄積を有意に減少させました。この治療法は、物理刺激を用いた革新的なアプローチであり、薬物では通過しにくい血液脳関門の影響を全く受けることなく十分な治療効果を得ることができます。

(画像はイメージです)

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東北大、アルツハイマー型認知症に対する超音波治療の医師主導治験を開始


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