フジクラら4社、GPS搭載シューズと見守りシステムを共同開発

2018年4月5日

鹿児島県肝付町にて高齢者見守りIoT実験に成功

株式会社フジクラ(東京都江東区)、株式会社NTTドコモ、株式会社ハタプロ(東京都港区)、株式会社キャラバン(東京都豊島区)、株式会社LiveRidge(東京都港区)は、位置情報を取得する専用IoTシューズによる見守りシステムを開発、鹿児島県肝付町の協力を得、実際の利用シーンを想定した捜索実証実験を実施し有用性を確認したと発表しました。

警察庁発表の統計によると、認知症またはその疑いによる行方不明者は全国で15,432人(2016年)を記録し、4年連続で1万人を超えるなど年々増加傾向にあることから社会問題化しており、各種のサービスが開発されています。

従来の位置検索システムは、利用者にとって必ずしも使いやすいシステムにはなっておりませんでした。たとえば、直感的な操作による位置検索が困難であったり、画面構成が複雑なため肝心な捜索時に使い方が分からないといった課題がありました。

履き心地にもこだわったシューズを独自に開発

システム提供を担当したハタプロとLiveRidgeは、IoT向けの管理システムや医療介護向けのシステム開発に関するノウハウと実績を有しており、見守り及び捜索ケースに特化した機能の実装し、一覧性の高いデザインを採用、初見のユーザーでも迷わず使える捜索実用性の高いシステムを開発しました。

さらに、自然かつ忘れることなくGPSデバイスを携行できる形を追求するため、GPSデバイスを内蔵できるシューズを独自に開発。トレッキングシューズメーカー「キャラバン」が履き心地や走破性にこだわった一足を作り上げました

実験は3月10日(土)、鹿児島県肝付町で行われました。同町において毎年実施されている認知症徘徊模擬訓練において、開発したGPS端末搭載シューズを履いた2名の徘徊役が行方不明になったことを想定して行われ、見守りシステムは順調に機能し、捜索開始から約30分で徘徊役が発見されました。GPSシューズの履き心地も普通の靴同等以上であり、斜面な急な丘や足元の悪い場所でも安定して歩行できたなどの意見が得られました。

開発各社は、本実証実験の結果を踏まえ「日常から使える履き心地を追求したIoTシューズの開発とソフトウェアの改善活動を行い、本サービスの事業化を目指す」としています。

(画像はプレスリリースより)

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鹿児島県肝付町にて高齢者見守りIoT実験に成功〜フジクラら4社、GPS搭載シューズと見守りシステムを共同開発し実験


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