東大、DNA修復の観点から、アルツハイマー病治療法へ繋がる発見

2017年11月2日

アルツハイマー病に乳癌の原因遺伝子が関与

東京大学医学部附属病院神経内科の岩田淳講師、間野達雄特任臨床医らは、DNAメチル化解析という方法を用いて孤発性アルツハイマー病患者の脳内において乳癌の原因遺伝子BRCA1の機能異常が生じていることを世界で初めて明らかにしました。

厚生労働省の発表によると、2025年には65歳以上の高齢者の認知症患者は約700万人にのぼり、高齢者の約5人に1人が認知症患者になると推計されています。しかし、認知症の主な原因であるアルツハイマー病には未だ根本的な治療法がありません。

乳癌の原因遺伝子BRCA1はDNAの損傷を修復すると考えられており、今回の発見は、DNA修復という観点からの新しい治療法開発へ繋がることが期待されます。

本研究は、東京大学と東京都医学総合研究所、東京都健康長寿医療センター、理化学研究所、国立がん研究センター研究所、九州大学、筑波大学、新潟大学、愛媛大学の共同研究により行われました。

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東大、孤発性アルツハイマー病において神経細胞特異的なエピゲノム解析を元に乳癌の原因遺伝子BRCA1の関与を特定


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