世界初「安定化DHA・EPA」を配合した飲料を販売開始
酸化劣化による”魚臭”を大幅に抑制
加工油脂メーカーの不二製油が、世界で初めてDHA・EPAの酸化劣化による”魚臭”を大幅に抑制することに成功しました。この「安定化DHA・EPA」を使用した野菜果実ミックス飲料「ベジブレンド」を、ソヤファームクラブが5月15日より販売しています。
認知症予防への効果に期待、しかし摂取量は低下
DHAは、脳細胞の膜の重要な構成要素で、脳の補修・維持に欠かせない物質であり、EPAは血液を固まりにくくする作用により、血栓を予防する物質です。DHAもEPAも、主に魚の油に含まれ、生活習慣病や心疾患、認知症予防などへの効果が期待されています。
しかし、食生活の変化により、日本人のDHA・EPAの摂取量は減少傾向にあります。厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2010年版)によると、「EPAおよびDHAを1g/日以上摂取することが望ましい」とされていますが、実際の摂取量は全世代において1g未満。成人における1日当たりの摂取量は、摂取目標量の半分以下となっており、年代が若くなればなるほどDHA・EPAの摂取量は不足。将来的にはさらなるDHA・EPA不足が懸念されています。
今までよりDHA・EPAの摂取が無理なく簡単に
これまでにも、DHA・EPAを他の食品に配合して摂取する動きはみられました。しかし、これらの油は他の油と比較して酸化しやすい上、酸化劣化すると特有の”魚臭”を発するため、一般の食品への配合は困難。そのため、摂取の手段は従来通り魚を食べるか、カプセル化したサプリメントを摂取するかしかありませんでした。
今回の安定化DHA・EPAの開発成功は、通常の食事の風味を損なうことなくDHA・EPAの摂取を可能するものです。そして世界で初めて、その安定化DHA・EPAを配合した飲料・野菜果実ミックス飲料「ベジブレンド」は、DHA・EPA100mgを配合しながらも、120g相当の野菜(9種類)を美味しく摂取できる飲料となっています。日本人に不足しがちなDHA・EPAと野菜を気軽にしっかりと摂取することができます。
今後も、この飲料のような安定化DHA・EPA配合の食品が普及することで、今までよりも無理なく簡単に、脳機能や生活習慣病予防への対策ができるようになることでしょう。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Every DHA推進委員会プレスリリース
Every DHA推進委員会HP
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