世界初、「トレリーフ®」レビー小体型認知症の効能承認取得

2018年7月16日

レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムの効能・効果

大日本住友製薬株式会社(大阪市)は、パーキンソン病治療剤「トレリーフ®OD 錠 25mg、トレリーフ®錠 25mg」(一般名:ゾニサミド)について、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムの効能・効果の追加に係る製造販売承認事項の一部変更承認を取得しましたと発表しました。この承認取得により、「トレリーフ®」は、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムの効能・効果を有する世界初の治療薬となりました。

「トレリーフ®」は、同社が創製したパーキンソン病治療剤であり、2009年3月に国内で発売されました。レビー小体型認知症は、病理学的にはパーキンソン病と共にレビー小体病という同一の疾患群に分類されます。また、レビー小体型認知症のパーキンソニズムは、パーキンソン病の運動機能障害とほぼ同様の症状です。これらのことから、同社は、「トレリーフ®」のパーキンソン病の運動機能障害に対する作用がレビー小体型認知症のパーキンソニズムに対しても効果を示すと考え、臨床開発を進め今回の承認に至りました。

【レビー小体型認知症(DLB:dementia with Lewy bodies)について】 レビー小体型認知症は、進行性の認知機能障害を中心的特徴(必須症状)とし、①認知機能の動揺、②繰り返し現れる幻視、③REM 睡眠行動障害、④パーキンソニズムの 4 つが中核症状として現れる認知症の一つです。レビー小体型認知症の疫学調査は複数の報告がありますが、日本の2014年患者調査(厚生労働省)において、レビー小体型認知症の属する「血管性および詳細不明の認知症」の患者数は、14万4千人と報告されています。

(画像はイメージです)

▼外部リンク
パーキンソン病治療剤「トレリーフ®」のレビー小体型認知症に伴う パーキンソニズムの効能・効果を追加する一部変更承認取得について


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