北海道大学、新たな神経変性疾患を発見、遺伝子も同定
2018年2月4日
認知症とパーキンソンが主な症状
北海道大学大学院医学研究院の矢部一郎准教授らの研究グループは,認知症とパーキンソン症状を主な症状とする新しい神経変性疾患があることを発見したと発表しました。
神経変性疾患は、中枢神経の中の特定の神経細胞群が徐々に死んでゆく病気で、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などが知られています。いずれも難病であり、病態がよくわかっていません。
研究グループはが新たに発見した神経変性疾患は、認知症とパーキンソン症状を主な症状とし,病理学的に海馬等の神経変性を伴い,タウ蛋白質の蓄積を伴うものです。そして、発生原因がBassoon遺伝子の変化である可能性を発見しました。同大では、今回の発見による今後の可能性について次のように述べています。
この研究成果は神経終末アクティブゾーンと神経変性の関与の可能性を報告した世界で初めての報告であり,パーキンソン症状や認知症などを呈する神経変性疾患の病態解明や正確な診断法の開発、ひいては新しい治療法の開発の一助となることが期待されます。
(文中画像はプレスリリースより)
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北海道大学、認知症とパーキンソン症状を主症状とする神経変性疾患を発見~その発症に関与する遺伝子を同定~
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