日清オイリオ、中鎖脂肪酸に認知症の周辺症状に対して改善効果があると発表

2017年7月7日

認知症の周辺症状に改善効果

日清オイリオグループ株式会社は、5月に開催された第18回日本認知症ケア学会大会で、中鎖脂肪酸には認知症の周辺症状に対して改善効果があるとの研究結果を発表しました。

問題行動、BPSDが改善、笑顔が増えて表情豊かに

この研究は、中鎖脂肪酸の摂取による改善とみられる2つの報告をもとに行われたもので、1つ目は、「アルツハイマー病患者の脳の神経細胞はエネルギー不足により機能不全に陥った休眠状態であり、中鎖脂肪酸が脳の神経細胞を目覚めさせる」という報告。 2つ目は、「アルツハイマー病患者が中鎖脂肪酸油を摂取することで周辺症状(BPSD)が改善され、笑顔が増えた」という報告です。

1つ目の報告をもとにした研究では、介護老人保健施設に入所している認知症患者に中鎖脂肪酸を摂取してもらったところ、問題のあった食行動と身だしなみを整える行動に改善がみられました。

2つ目の報告をもとにした研究では、若年性認知症専門デイサービスに通う60歳代男性患者のBPSDが改善。笑顔が増え、表情が豊かになったことがわかりました。

さらに、介護老人保健施設に入所している70歳代〜90歳代女性認知症患者3名を対象にした研究では、3名のうち1名のBPSDが改善。集中力が増し、食事がスムーズにり、笑顔も増加したということです。

以上、3件の症例から日清オイリオは、中鎖脂肪酸の摂取は認知症患者の日常生活動作の回復や笑顔の増加、BPSDの改善に有効であると、中鎖脂肪酸の新たな可能性を発表。認知症の症状は普段の食生活によって改善できるかもしれません。

(画像は日清オイリオプレスリリースより)

▼外部リンク
日清オイリオ株式会社ニュースリリース


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