弄便(ろうべん)とは。弄便の原因と対策

弄便とは

便をいじって遊んでいる訳ではありません

弄便とは便をいじる行為です。弄ぶという字が入っている為、手でいじって遊んでいると思われがちですが、弄便行為のほとんどが遊んでいる訳ではありません。ただ、便を便だと理解が出来ていない場合が多く、手で丸めたり、口に入れてしまったりする場合があります。


介護者の負担減を考える必要があります

弄便も理由があるのですが、衛生的にも良いものではなく、おむつを外して便をいじっていたり、それを周りに擦り付けたりする為に、家族がそれを発見すると、大きなショックを受けてしまう場合があります。 弄便は繰り返される場合が多く、後始末に追われたり便の臭いや壁などに汚れが残る事で、家庭では介護をしている人が精神的に追い込まれる場合があり、ストレスを減らせるよう考える必要があります。

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弄便が起こる原因

便が出て不快になる事と便である認識がない為

介護者を困らそうとか、汚い事をしようとしている訳ではありません。おむつの中に便が出てしまい、それが気持ち悪くて何とかしようとしている場合が多いのです。
またおむつではなくても失禁をしてしまい、便が出てしまった為にどうにかしようとしている。ただ、便であるという認識がない為に、おむつを外しお尻の気持ち悪さは無くなっても、次どうすれば良いのか判断出来ず、いじるだけとなり、手が汚れるので周りになすりつけてしまうようになります。


弄便への対応の仕方

怒らず手の汚れを取ってからお風呂場に誘導

弄便行為を見つけたら、とりあえずご本人が持っている便の処理をします。弄便では介護者がカッとなって暴力をふるってしまうケースもあります。でもグッと堪えて怒らないようにしてください。ご本人は悪い事をしている訳ではないので、なぜ怒られたのかわかりません。その上怒られる事で介護拒否などに繋がる場合があります。

次にご本人の手を綺麗に拭いてから、お風呂場に誘導しましょう。早くお風呂場へと思って手に便が付いたままにしていると、またその手であちこち触ってしまい汚れる事があります。最後に部屋や寝具などの汚れを取ります。

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弄便の改善策

便が出る前にトイレに誘導

排便が定期的にあって、時間がわかるようであれば、便が出る前にトイレに誘導するのが一番です。排便をする場合は、全く気配なしに出来る事は少なく、もじもじしていたり、力んでいるなど何かしらアクションが見られる場合があるので、見逃さない事です。

また時間を決めて誘導するのも良いかもしれません。弄便は歩けなくなった状態でも手が動けば、見られる場合もあります。ポータブルトイレに移乗させる事が出来るのでしたら、ポータブルトイレでも構いません。家族の介護でそれが難しいようなら、おむつでも構わないので、出てしまった事に気付いたら早く取り替えましょう。

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壁や床を掃除しやすいように工夫

壁や床などは、壁なら便を擦り付けやすい場所に、ビニールで作られた保護シートを貼っておくと、汚れが落ちやすくなります。
また床が畳の場合、畳の目に便が入ってしまい取れないという事も出てきますので、畳の上に敷くだけのフローリングカーペットなどを利用するのも良いでしょう。後始末がしやすくなると、精神的な負担が少し和らぐかもしれません。


介護者がダウンしないようケアマネに相談しましょう

一度弄便行為が見られると、頻繁に見られるようになってしまい、初めはおむつを外すのも手間がかかっていたのが、慣れて便を取りだす行為も早くなっている場合があります。この場合おむつが外せにくくなる、つなぎの服や、手にキッチンで使うミトンなどをはめる事で、おむつを外せにくくなります。

施設ではつなぎの服やミトンは、拘束に当たるとして使用しない方向で介護をされていると思います。でも家庭では、つなぎを着せて、またミトンをはめて放っておくのは良くないですが、介護に不慣れであったり介護負担が大きくなっていたりするので、仕方ない場合もあります。どういう対応がご本人にとってベストなのか、担当のケアマネージャーに弄便の状態をしっかりと伝え、相談してみましょう。

弄便という行為はストレスで介護者が倒れてしまう場合があります。1人で介護をするのは大変です。デイサービスやショートステイなどを利用するプランも考えてもらってください。介護者がダウンしてしまわないよう、見守りが無理な時は利用出来るものを利用して、介護出来るようにしましょう。


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