おでかけキャッチ♪逆転の発想から生まれた「認知症外出通報システム」 本人が何も持たない、 新しい徘徊防止のカタチ!

「同じ状況の人にぜひ使ってもらいたい」― おでかけキャッチ♪ 利用者の声 ―

「妻は私がウトウトして、寝入ったのを見計らって、外に出るんですよね。これまで3回、おでかけキャッチ♪で助かったんです。皆さんも利用した方が良いと思いますよ」と、東京都にご在住のNさんが語ってくれました。

Nさんは認知症を患う奥様と2人で暮らしています。奥様に認知症の症状が出始めたのは5年前。その後、徘徊をするようになりました。Nさんが寝ている間に始まる徘徊。ぐっすり眠ることもできず、心身ともに疲れ、悩んでいたときに知ったのが徘徊防止システムの「おでかけキャッチ♪」です。

今回は、そんなNさんに、「おでかけキャッチ♪」の優れた点や、取り入れてからの生活の変化についてお話頂きました。

「おでかけキャッチ♪」に出会う前の悩み

妻が認知症になって2年後くらいから徘徊が始まりました。「田舎に行きたい、お父さん、お母さんに会いたい」と言って、出て行ってしまうんです。妻は、私が寝入ったのを見計らって外に出るんですよね。離れたところにも一人で行ってしまって。警察にお世話になったことも何回かあります。家から離れて歩いているところをパトカーに見つけられたり、クレジットカードを使って新幹線に乗って、東北の妻の実家に行ってしまったこともありました。いなくなって警察に相談していたら、姉から電話がきて、「こっちに来てるよ」と。それはもう驚きました。

とにかく毎日歩くんです。デイサービスに通わせているのですが、近くの場所をデイサービスの場所だと思って行ってしまうんです。歩くって言ってきかなくて。私がトイレに行っている間とかにも出てしまうもので、1日つきっきりでした。

「おでかけキャッチ♪」を使うようになったきっかけは

妻を担当しているケアマネージャーの方から教えて頂いたのがきっかけです。それまでは、他社のGPS付徘徊端末を使っていたんですが、それが端末本体を妻に持たせなくてはいけないので、なかなかうまくいかなくて。重いから持つのを嫌がるんです。とにかく、持たせるのが大変でしたので、常時、どうやって持たせるかを考えていましたね。

あと、充電しなければいけないので、充電している間に出て行かれたりしてしまって。しかも、徘徊に気付いてから端末の会社に電話して、操作してもらってから、やっとどこにいるかが分かるので、それから警察へ電話するなどの対応になってしまうんです。使いづらく感じていたときに、「おでかけキャッチ♪」を教えてもらいました。

ケアマネージャーの方には普段の様子を伝えていたので、大変心配して下さって「こういうのがあるよ」と、 カタログを持ってきてくれたんです。

「おでかけキャッチ♪」を使ってからの変化

これを使ってから、3回ほどまた外に出て行ってしまったのですが、3回とも自宅マンションのエレベーターに乗る前に見つけることができました。私がうたた寝している間に出て行ってしまって、そのときに「おでかけキャッチ♪」が鳴ったんですね。急いで追いかけて走ると、妻が紙袋ひとつ持ってエレベーターのところで待ってました。エレベーターに乗って下まで行ってしまうと見つけるのが大変なので助かりました。

「おでかけキャッチ♪」の優れた点とは

音が大きく鳴るので、すぐに気付くことができます。やっぱり、音で教えてくれるというのはよいですよね。音が鳴る長さも、30秒、60秒、90秒と設定することもできます。しかも、認証キーを本体ユニットの近くに置き忘れていると、機械が「認証キーが本体ユニットの近くに放置されています。認証キーを本体ユニットから遠ざけてください」と教えてくれるんです。通るたびに「置き忘れているので確認してください」といった感じです。介護保険の中で使えるというのもよいですよね。

おでかけキャッチ♪」は出たばっかりなので、まだ使っている方が少ないようですが、同じ状況で悩んでいる方は大勢いると思うんです。そういう方に1回でも使えてもらえたら、この良さをわかって頂けると思います。