HMT社、軽度認知障害バイオマーカーに関する特許共同出願契約

2020年2月23日

「岩木健康増進プロジェクト」のビックデータを活用

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(山形県鶴岡市、以下「HMT」)は、国立大学法人弘前大学および国立大学法人東北大学の3者間で、「革新的イノベーション創出プログラム「COI STREAM」」の研究成果を産学官民の共同で開発・普及させることを目指し、軽度認知障害(MCI)マーカーに関する特許共同出願契約を締結しました。

HMT社は、2017年1月より弘前大学COIに参画し、2019年5月に弘前大学に開設した共同研究講座において、「心と身体の健康増進、疾患の超早期予知・予兆に資するバイオマーカーの探索および予測モデルの構築」を目指して活動しています。

弘前大学が青森県弘前市で十数年間実施してきた「岩木健康増進プロジェクト」の超多項目健康ビックデータの解析を基礎として、認知症・生活習慣病などの早期発見ならびに予防方法が提唱されてきました。また、2018年からの2年間、弘前大学COIと東北大学COIとの間で「岩木健康増進プロジェクト」のフィールドを生かした、研究がなされ、その成果として、複数の有効な MCIバイオマーカーを発見するに至りました。

弘前大学・東北大学・HMTが連携して社会実装を目指す

当該バイオマーカーを用いて認知症の前駆段階であるMCIをスクリーニングすることや、MCIの状態をモニタリングすることにより、認知症発症前の早い段階から効果的な予防および認知症の超早期診断法の確立に繋げられることが期待できます。

HMT社ではうつ病を含めた精神疾患領域におけるバイオマーカー等の研究開発を進めており、本成果を開発・普及させるため、弘前大学および東北大学の持分の一部譲渡を受けて特許共同出願を行うと共に、独占的実施権の許諾を受けることになりました。

今後は、本成果の社会実装に向け、MCIバイオマーカーの測定系の開発と検証を連携して進め、予防医療への貢献と健康課題の解決に向けて、引き続き活動を継続していきます。

(画像はイメージです)

▼外部リンク
軽度認知障害バイオマーカーに関する特許共同出願契約締結のお知らせ~弘前大学・東北大学・HMT が連携して社会実装を目指す~


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