OKIら、歩行分析から認知症の予防や未病につなげる仕組みを開発

2018年8月4日

スマートフットウェアとブロックチェーン技術を融合

沖電気工業株式会社(東京都港区)、ZEROBILLBANK JAPAN株式会社(東京都品川区)および株式会社no new folk studio(東京都千代田区)の3社は、加速度センサーや角速度センサー、無線通信機能を組み込んだ靴を活用して、歩行時の足の運び方の分析から行動変容につなげる仕組みを共同開発しました。歩行やスポーツ時のフォーム分析により、適正なフォームへの誘導や、歩行異常から糖尿病や認知症などの早期発見や未病・予防に効果的な行動促進などへの応用を目指します。

ZEROBILLBANK JAPAN社はゼロビルバンク・ジャパンは、ブロックチェーン技術を活用した企業内通貨(コーポレート・トークン)を発行・管理する「ZBB CORE」などを開発・提供する企業。今年5月には、OKIと共同開発した「Yume Coin」を発表しています。「Yume Coin」は、ブロックチェーン技術を活用したサービス利用者の行動変容を後押しする仕組み。企業において、従業員の健康意識を高め、従業員が積極的に健康活動を実施したくなる環境を整えます。

no new folk studio社は、靴にセンサーやLEDなどを埋め込み動きに合わせて光や音が変化するアーティストやパフォーマー向けのスマートフットウェア「Orphe(オルフェ)」を開発しています。

8月から実証実験、認知症・糖尿病の予防、早期発見に活用

3社は「ORPHE TRACK」と「Yume Coin」を組み合わせ、歩行異常を早期発見する仕組みと、それを改善する行動を推進する仕組みを開発しました。「ORPHE TRACK」に組み込まれた各種センサーを活用して、歩幅や歩行速度、移動距離だけでなく、通常の歩数計やスマートフォンアプリでは測定できないような足の動きを3次元的に分析します。糖尿病や認知症で特徴的と言われている小さい歩幅で足を持ち上げずに歩く兆候が発見された人に対して、正しい歩行姿勢や中強度運動である早歩きなどを一定時間行った際に、ご褒美として「Yume Coin」のインセンティブ・ポイントを付与することで、行動変容を推進します。

8月から実証実験を進めており、認知症などの発症前の各ステージの歩行特徴の詳細を分析し、予防や未病に役立てる仕組みを検討しています。また、ブロックチェーン技術を活用して、歩行以外のさまざまな健康に関する個人データもセキュアに管理しており、多様なデータを結びつけることで、早期発見や行動促進の精度を高めていきます。

(画像はno new folk studio社HPより)

▼外部リンク
OKI、ZEROBILLBANK JAPAN、no new folk studioが連携、歩行分析から認知症の予防や未病につなげる仕組みを開発


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